高齢者の交通事故防止 ~交通事故に遭わない、起こさないための防衛運転のすすめ~

講師 滋賀県警交通企画課 交通事故分析課 課長補佐 警部 久保 衛(まもる) 先生

1. 今年の上半期の交通事故

6月までの交通事故は1258件 死者は11名 負傷者は1525名で内重傷者は153名です。
高齢者の事故
年齢が上がるに従い重症化しています。65歳以上、75歳以上は重症度が上がります。

2. 車は時速40Kmだと1秒で11m動きます。

①一瞬の油断の事故 追突事故、出合い頭の事故が多くなります。
②一旦停止を守らない人がいるという意識を持つ事が必要です。

3. 防衛運転のすすめ(JAFのホームページより)

防衛運転とは、ドライバーが交通事故を回避するために行う運転方法のひとつです。
交通事故は、加害者になるだけでなく、被害者として巻き込まれる可能性もあります。
防衛運転は事故を防ごうとする意識と運転方法によって「自分が原因の事故を起こさない」ことなど、もらい事故など「他者が原因の事故に巻き込まれる確率を減らし、事故発生時の被害を最小限に抑える」ことなど、あらゆる事故を遠ざけながら、自らと他者を守ることが目的です。
具体的には
①十分な車間距離を保つ:前方の車との距離を十分に保ち、急な停止や減速に対応できるようにします。
②スピードを出しすぎない:速度を控えめにし、急な状況変化に対応できるようにします。
③交差点での注意:交差点は、他の車が信号を無視して進入してくる可能性を考慮し、安全な速度で通過します。
④狭い道での対向車への配慮:狭い道では対向車に道を譲り、自分の車を安全な位置に保ちます。
⑤広い道路を選ぶ:可能な限り広い道路を選び、視認性を高めて安全運転を心がけます。
⑥体調管理:運転前に自分の体調をチェックし、体調が悪い場合は運転を控えます。
⑦天候に注意:悪天候時には不要な運転を避け、必要な場合は速度を落とし、慎重に運転します。

4. 特に注意してほしい事

①右折、その先の横断歩道は事故が多いという認識を持って注意してください。・・・突然歩行者が!
②同時に、歩行者は右折してくる車に特に注意が必要です。・・・突然車が!
③運転中は歩行者の行動を予測することが必要です。
④止まれを止まらない車があります。・・・「かもしれない」運転を心がけましょう!
  道路上に寝ている人がいます。公園から人が飛び出してくる。
⑤横断歩道では止まるを習慣にしてください。滋賀県は45%しか止まっていません。