ボランティア活動について(実践編)

講師 特定非営利活動法人 まちづくりスポット大津 コーディネーター 白井 恭子 先生

NPO法人 まちづくりスポット大津は大津市の商業施設であるブランチ大津京内にあります。
商業施設にあることで多くの人の眼に触れる機会も多いので、扉を開いて多くの人の相談に乗りたいと考えています。
世間にあふれる情報の中で「ほっておけない」と思う情報がたくさんあります。
そんな人の「やってみたい」を1歩でも先に進めるお手伝いをするのが仕事です。
・貸しスペースの運営
・子ども食堂
・子どもの居場所づくり

1. ボランティア活動のはじまり

人はみんな「ほっとけない」と言う思いを持ったことがあると思います。
そして「何とかした」という思いも持つ事があると思います。
ボランティア活動のはじまりはこの2つだと思います。
思いが行動につながる切掛けがあれば活動に直結します。
事例1 比良の里山を鳥獣被害から守りたい。→比良里山クラブ
豊かな里山が身近にあるので子供の環境学習や自然体験の場所にしたい。
近くに大学もあるので連携したい。
高齢者の孤立も気になるので、力を貸してもらえたら一石二鳥になります。
事例2 地域猫の会
高齢化で空き家が増えて住みついてしまった野良猫が気になるので地域猫としてお世話できるように仕組みを作りが始まりです。
事例3 環境美化ボランティアの会
公園や小学校の環境美化、空き家対策、庭木の剪定など高齢者支援、芝桜プリジェクトなど活動はボランティアで行い何かあれば「すぐに動くチーム」をつくりました。
地域の自治会、民生委員、企業と連携しています。

2. 自由で多彩なボランティアの特徴

ボランティアの原動力は関わろうとする力です。
意思を持って実行する力です。
その根源は世のため人のためと言う思いですが、突き詰めると「自分のために」も含まれているのです。
①やりたいという自発的な気持ちがある事
 あの人の笑顔が見たい。社会性があって世のため、人のためになる活動
 守りたいものがあるから頑張れる。
 一人では大きすぎるけど、仲間が集まれば達成できる
②好きな分野である事
 対価や報酬、見返りを目的にしない。
 新たな繋がりや自己実現、達成感や自己実現が実感できる。
 夢が見つかる。
③する、しないが自由な活動である事
④言われなくてもするし、納得できなかったら言われてもしない
 上下関係のない対等な関係で活動できる事

3. 自分にあったボランティア活動

①自分がやりたいと思える
②社会や地域で求められている
③自分が役に立てる。技量が合う
以上の3点が合致する内容ならGoodです。
・普段自分が行っていることの延長線でできる事はありませんか?
・趣味や得意な事を活かすアイデアはありませんか?
・みんなで一緒にできる事をやりませんか?
・自分が困っていることを仲間と取り組みませんか?

4. ボランティアの心得

・友人に接する際の心得と同じです。
 ①託されて秘密は勝手に口外しない。
 ②約束は守る。期待を裏切らない。
・頑張りすぎて燃え尽きない。
 頑張る人ほど疲れてしまいます。 疲労と不信の悪循環に陥らない事
 抱え込まずに、助けを求め、提案しましょう。
  あきらめも受け入れましょう。

5. 活動を一歩進める方法

①仲間を集めたいと思ったら
 社会福祉協議会や市民センターに相談しましょう。
 びわこシニアネットに登録する等も有効です。
②活動資金の相談
 社会福祉協議会、まちづくりスポット大津など活動をお金(助成金)で応援している団体があります。
③法人化したいと思ったら
 淡海ネットワークセンター、市民活動センターなどに相談しましょう。講座で学ぶ方法もあります。