出会いと学びを生かす ~仲間と共に明日も楽しく~

講師 第10期草津校サポートの会 代表 びわこ環境学科39期生  一色 実 先生

私たちは滋賀に暮らしています。
琵琶湖は670㎢でその6倍がおおよその県の面積ですから約4020㎢になります。
人口は約140万人65歳以上375万人で27%です。
琵琶湖が国定公園に指定され国内で最大の鳥類生息数324種類を誇る自然豊かな地域です。
都会と田舎がうまくマッチングしている県と言えるでしょう。
歴史も飛鳥時代に近江大津京遷都が行われ、奈良時代にも紫香楽宮遷都がありました。
多くの渡来人が訪れ、鉄の陶器の生産技術や文化を伝え広めた国際色を帯びた地域でもありました。
中世から近世にかけては信長の天下統一の舞台となり光秀、秀吉家康らが活躍した場所です。
滋賀県は飛鳥時代からの歴史と文化が色濃く残る土地柄です。

1. レイカディア大学とは?

シニア世代の社会参加への意欲の高まりに応え、シニアが新しい知識、教養と技術を身に着け、地域の担い手として活躍できるように支援するために滋賀県レイカディア大学を開設しています。
2年間の「学び」を通して仲間づくり、健康づくり、生き甲斐づくりをすすめています。
卒業後は多くの方が学んだことを活かして充実して生活を送っておられます。
おおよそ160名が卒業しています。
これだけの人材を輩出していることになります。
卒業生のアンケート 
良かったことの一位「人と人の繫がり、新しい仲間と出会い」、二位「世間の見方、視野が広がった」
意外だったことは授業内容への関心が低い事。
何を学んだか意外と忘れている。
やむを得ない事だがちょっと悲しい。

2. 出会いを大切にするために伝えたい事

★大切なクラスの仲間としての考え方
①個人の自由とクラスとしてのまとまりの共存
②2年間を心身共に健康で過ごす
③楽しく学び、卒業しても仲間を大切にする
★在学中に学んだこと
①何をやりたいか、皆の意見を聞く→話し合って決める
②卒業後の集まれる機会づくり ※世話役が疲れてしまわないように、皆が集まれる場所を作っておく。
  毎月、自然と集まれる場所があると世話役も疲れないから、長続きする。世話役が疲れる仕組みは長く続けられない。
③フラットな関係を大切にみんなが役割を持つ→講座以外にも全員参加で「自主活動」の活動を計画しよう。

3. 課題学習等をとおして

自由な発想で気心の知れた仲間との取り組みは楽しい。
シニアでも柔軟な姿勢、協調性が大事です。

4. 地域体験学習

レイカディア大学に入学する動機は色々です。
ボランティアをするために吐いたのではないと憤る方が増えていますが、社会参加もシニアが生き抜く大事なステップです。
卒業生の活動や関連する団体の紹介を得て自分たちで自由に選べます。
自分のためにやるのも良いし、人のためにやることも意義があります。
 →汗を流し、智慧を絞るのも、ボケに役立ちます。
  何より、役立っているのは嬉しい気分です。
各地の社会福祉協議会が「したい人」と「してほしい人」を繋げる活動を行っています。

5. 卒業後に活動している分野

1位は環境保全  2位 福祉関連  3位が自治会活動です。
 ボランティアガイドも多くの人が参加しています。
卒業後もクラス活動を継続しているクラスも多くいます。