負担をかけない体の使い方

人の老化ペースは個人差が大きい

若い時の老化ペースは目立たないのですが、その後の病気などをきっかけに老化ペースに大きな差がみられるようになります。よく知られた論文によると実年齢45歳に対して40.3歳に人がいる一方で48.8歳の人がいるという結果が出ています。1年に0.4歳しか年を取らない人がいる一方で2.4歳老いる人がいるのです。この要因は遺伝が30%ありますが70%は食事や運動などの生活環境因子によるものです。
コロナ禍では身体機能低下の不安、社会参加の低下による悪い要因が増加しています。生活環境因子のなかで外出することは特に重要です。 外出→社会参加→健康維持は老化ペースを下げる大きな要因なのです。

握力は筋力のバロメータ

フレイル予防に筋力の維持は重要です。筋力の状態を把握するのに握力は簡単なバロメータになります。ペットボトルの蓋が楽に開けられる状態を維持することが筋力全体を維持することにも繋がります。

呼吸法

呼吸には口呼吸と鼻呼吸がありますが、口呼吸は多くの人がやっている悪習慣の一つです。口呼吸のデメリットは以下のようなものです。
・唾液が乾きやすい。唾液は口内を清潔に保つという重要な働きをしています。
・必要以上に二酸化炭素を吐き出してしまう。動脈中のCO₂濃度が低下すると、酸素が必要ないと体が判断し血管が細く委縮するようになり毛細血管の血流低下が起こります。これは老化の要因なのです。
これは深呼吸のやりすぎで手足の先がしびれるように感じる現象と同じです。抹消血管の血流低下が起こっているのです。
鼻呼吸は舌の位置がポイントです。舌を上顎につけて呼吸しましょう。舌は大きな筋肉ですからよく動かして鍛えましょう。

「あいうべ体操」

顔の老化を防ぐためには顔の筋肉を柔軟に保つことが必要です。舌を大きく動かして「あいうべ」を発声します。顔の老化を防ぐには顔の筋肉を維持することが重要で舌の筋肉を鍛えると同時に顔の表情を豊かにする「あいうべ体操」はお勧めです。

日常生活への注意点

腰を痛めると若い時に比べるとダメージが大きいので、日常生活から注意することが重要です。腰への負担は体を反たり、前屈みの姿勢を取るだけで大きな負担になります。そのような姿勢にならなくて良い高さに物を配置する事で腰への負担が減らせます。
重いものを持ち上げるコツ
・持ち方 段ボールの角を対角に持つようにする。
・しゃがみ方 片膝をついて。背筋を伸ばして腰を下ろします。
・段ボールは自分の方に少し傾けて、体に近づけて抱えます。
・目線が下を向くと背中が丸くなるので、目線は前にします。
・足の力で立ち上がる。
・抱えて歩くときは段ボールを体に密着させ、箱の底を骨盤の高さにします。
気を付けても人の力は限界があります。無理をしないことが一番大事です。
日常に軽い運動を取り入れて日頃から筋肉を維持するように心がける事はもっと大事です。