3月から5月にかけて湖北のスーパーには大きな竹串に挟まれた焼き鯖が並びます。娘を農家に嫁がせている親元が田植えの5月見舞いとして娘の家に届ける為です。今は機械化が進んでいますが、当時は過酷な労働に明け暮れた家族総動員の日々でした。親の娘を思う気持ちが今も我々のくらしの中に「サバそうめん」として生きています。。もう一つの食材は近江八幡名産の「丁子麩」でマッチ箱より大きい四角い焼き麩で6面全体が焼いてあるので煮ても型崩れしないのが特徴です。
このサバそうめんと丁子麩を使った定番の辛し和えを4~5人のグループに分かれて調理しました。調理後、先生にお借りした大皿にサバをそのまま載せて周りに波模様にそうめんを並べて盛り付けをしました。初めて手作りした人が多かったですが、なかなか美しく出来たと思います。みんなでおいしく頂きました。
焼きさばそうめん
1.焼きさばの竹串をサバが型崩れしないように外し、だし汁と調味料を大鍋で沸かして煮ます。焼きさばを使うので魚の臭みはまったくありません
2.サバが型崩れしないように竹の皮に載せて煮汁を掛け回し回すのがポイントです。煮たさばは大皿に盛ります。
3.サバのだしがでた煮汁でそうめんを硬めに茹でます。そうめんは伸びにくい上質なものを使い、サバが泳ぐように箸で渦を巻くように盛り付けます。
丁子麩の辛子あえ
1.丁子麩は切って水につけて戻します。きゅうりは薄い輪切りにして塩揉みします。
2.練りからし、白みそ、砂糖をすり鉢に順に加えて、一つ加える為に良くすってなじませ、最後に酢を加えて混ぜます。
3.全体を和える時は水っぽくならないように、丁子麩もきゅうりも硬く絞ってから和えます。麩に味がしみるまで少し待って最後にすりごまで香りをのせます。
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調理の秘訣
講師の肥田先生に焼鯖そうめんの「調理のコツ」を教わっているところです。焼鯖を煮込み、その煮汁をそうめんにからめた「湖北仕立て」である。
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材料(焼鯖)
竹皮に包まれた「焼きさば」を開けた。
おなかの所に竹串が見えている。 -
その他(材料)
準備した材料は、焼さばのほかにそうめん、
青ネギ、キュウリ(丁字麩用)である。 -
盛り付け(そうめん以外)
焼さばと青ネギの盛り付けが終わり、これからそうめんを波状に盛り付けしようとしている。
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盛り付け(完成)
焼鯖そうめんの盛り付けが完了した。
おいしそう。
まわりは丁字麩のからし和えです。