校外学習 いかいゆり子先生の第4回目の講座 沖島にて
沖島は、淡水湖に浮かぶ日本で唯一の有人島です。このツアーは、I氏、F氏、Y氏と先生により企画されました。
日時 :3月29日(水曜)9:15 近江八幡駅集合
コース:堀切港から定期通船で沖島漁港へ、奥津島神社、石切跡、万葉歌碑、沖島小学校など見学 昼食後 堀切港へ戻り、大嶋・奥津嶋神社へ、その後 百々神社の歌碑をみて近江八幡駅で解散
天気 :晴れ、桜も咲く絶好の校外学習日和でした。 北近江文化学科23名と事務局員1名、いかいゆり子先生の総勢25名が参加しました
・ 近江八幡駅集合後、マイクロバスにて堀切港へ。堀切港10:15発の定期船に乗船。10分ほどで沖島港へ到着。平日にもかかわらず、多くの乗船客(150人程度か?)がいました。定期船の定員は50名程度ですので、乗り切れず数往復して乗船客を運んだ模様です。われわれのグループ25名は、第一便で島へ渡れました。
・ 上陸後早速ツアーを開始。ガイドさんが3名おられたので、2班にわかれ、ツァーに出発しました。約2時間かけ、奥津嶋神社、万葉歌碑、石切跡、沖島小学校などを見学しました。
・ 途中、「近江の海 奥つ島山 奥まけて 我が思ふ妹が 言の繁けく」 柿本人麻呂歌集、 沖島にいる恋人に会いたくて湖上に漕ぎだしたが、私を心待ちにしているのか?いろいろ人の噂がうるさい事です という歌碑を見学。歴史ファンを沖島に呼び込もうと、沖島コミュニティセンター前に有志の方によって
2019.10.27 に建てられました。
・ 旧沖島小学校跡では、沖島の中で一番 心に残った事を各人一言づつ発表する課題が、先生より与えられ、見学の締めを行いました。
・ その後、昼食会場へ向かいました。 途中お土産に立ち寄り、エビ豆(エビが多いとの評判)、ゴリの煮つけ、鮒ずしなど、島のお土産を多くの方が買っていました。
・ 昼食は、湖島婦貴(ことぶき)の会 の弁当を漁港で頂きました。沖島でとれた魚介をメインにした料理でした。
・ 昼食後、自由時間と休憩のあと、沖島漁港から堀切港へ戻る。早めに乗船の列に並びましたが、多くの乗客がいたので、14:00発の船に一度で乗り切れず、一部のメンバーは2回目の船に乗船しました。全員が堀切港に戻るまで予定時刻より約30分程度遅れました。
・ マイクロバスで、大嶋・奥津嶋神社へ向かい、宮司さんのお話を聞く。神社の由来、参拝の(2礼2拍1礼)の正しい作法、むべ献上のお話、百々神社のお話、など興味深いお話を聞くことができました。
・ 百々神社へ立ち寄り、紫式部の歌碑を大急ぎで見学し、近江八幡駅へ向かいました。道路が混雑していたこともあり 予定より30分遅れて近江八幡駅へ到着しました。
天候にも恵まれ、沖島の歴史、生活、などを学習でき、充実した一日でした。 また訪れてみたい場所です。
最後に ツアーを企画していただいた I氏、F氏、Y氏と先生に感謝いたします。
・ 校外学習の様子は以下の写真ギャラリーをご覧ください。
・ N氏が、校外学習の動画をまとめ YouTube へ 投稿されました。 このリンクからご覧ください。
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近江八幡駅前集合
1年前期最後の郊外学習(いかいゆり子先生)です。近江八幡駅に集合してマイクロバスに乗り込みました。参加者は、いかい先生と事務局を含め25人です。
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堀切港へ
マイクロバスを降りて、堀切港まで歩いています。今回の郊外学習は、I氏、F氏、Yさん、3人の企画で近江八幡方面(沖島)を訪問します。
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沖島の概要
沖島は、人口250人、面積1.5km2、周囲6.8km、対岸から沖合1.5kmの国内唯一の淡水湖の有人島です。 小学校、郵便局もあります。 (堀切港からの遠景です。)
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満席です
沖島港まで10分で着きます。 10:15出航ですが、行楽季節のため、100人以上の行列が出来ています。 おきしま号はピストン運航します。
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出荷用の鮒
堀切港は漁港でもあります。 ニゴロブナの重量を測定して、仕分け作業をやっている最中でした。 魚元(近江八幡)、魚善(安土)、鮎屋(堅田)の鮒ずし製造業者に出荷します。
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出航(おきしま号)
沖島への交通手段は堀切港からの定期船(おきしま号)です。 おきしま号は島民がお金を出し合って運営しています。 チャーター船もあるようです。
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沖島の風景
沖島漁港に着きました。 漁港桟橋からのいい眺めです。 チョット伊根を連想させます。 島の南西部(漁港)に集落が密集しています。
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流木ハット
県立大とのコラボにより 「島外にゴ ミを排出することが負担のかかる環境」 なので島に漂着した流木を利用した建築物を作りました。
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満開の桜
今年は全国的に例年より速い開花です。 沖島も通常よりはやく、今回、最高の時期に訪問できました。 東側(高島方向)の桜のトンネルもよかったです。
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奥津島神社(境内)
民家の奥の狭い路地を入っていくと奥津嶋神社の鳥居に到着します。急階段を上がると丘の中腹に社殿が張り付いています。境内からは琵琶湖が一望できます。
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奥津島神社(本殿)
奥津島神社は沖島の氏神さんです。 和同5年藤原不比等(藤原鎌足の次男)により建立されました。※和銅開ちんも見つかっています。
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蓮如上人
文明の初め(約540年前)に蓮如が琵琶湖を移動中に嵐に遭い、沖島に流れつきました。その折に島に隠住していた保元・平治の乱の源氏の落ち武者の末裔が得度を許されて沖島で布教していきました。
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万葉歌碑
「近江の海 奥つ島山 奥まけて 我が思ふ妹が 言の繁けく」 近江の湖の沖の島へ船を漕いで行こうとしています。私の恋人は今どうしているだろうか。いろいろ、人の噂がうるさいことです。
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魚屋(沖島港屋)
魚屋の沖島港屋では、沖島で捕れた湖魚の「美味しい佃煮」などを販売しています。
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びわ湖スジエビ
捕れたスジエビをつるして水切りし、「びわこ産の小エビとお豆さんの炊いたん」を作ります。沖島のえび豆はえびがたくさん入っています。大人から子供まで皆に愛される「おふくろの味」です。
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ライフライン
火災に対しては、消防艇(おきしま)が湖水を汲みあげて消火します。急病人の搬送にも使用します。最近119番が開通しました。上下水道も完備し、電気、通信は湖底ケーブルが設置されています。
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沖島小学校
廃校になる寸前でしたが、沖島の将来への危機感から何とか存続させています。小学生は11名で2名が島内、残りは島外からです。
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展望台
高台の小学校跡に作られた展望台からです。 左側が伊崎半島、右側が休暇村近江八幡です。 いかいゆり子先生から景色を見ての感想を求められました。高台の石積は沖島産の石の再利用です。
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沖島漁港周辺
漁港には漁船が係留されている後ろに沖島漁業組合会館があり、観光案内所、売店、トイレなどがあります。
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湖島婦貴会
魚業組合会館内には湖島婦貴会の屋台(売店)があり、漁師達が捕った子アユ、モロコなどの湖魚の佃煮、鮒寿司を販売しています。今回は予約しておいた「おいしい弁当」をみんなでいただきました。
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外来魚駆除
漁業組合会館前に40数個のポリバケツが置いてあり、中身はすべてブラックバスなどの外来魚でした。
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大嶋・奥津嶋神社(鳥居)
マイクロバスで移動して、大嶋・奥津嶋神社にいきました。神社前が湖であったことを想像してください。大嶋神社と奥津嶋神社の両社は別々の場所に鎮座していたが、延文6年(1361年)に合祀されました。
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宮司さんのお話
郡司さんから、神社の社歴、むべの献上、百々神社の北向きなどのお話をお聞きしましたが、参拝における2礼2拍手1礼の拍手の仕方が印象に残りました。
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むべの献上(刺繍額)
むべを毎年11月1日に皇室に献上する慣わしとなっていたが、子孫が町外へ転居したため、献上が途絶えていましたが、平成14年に関係者の働きかけて復活し、宮中に再献上されることになりました。
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滋賀県令の歌碑
本殿に向かって、右側に「ムべ」が植えられ、その左に第二代滋賀県令籠手田安定の歌碑 「大君にささけしむべは 古き代のためしをしたふ 民のまこころ」 が平成14年(2020年)に建てられました。
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百々神社(鳥居)
彦根から湖岸道路(さざなみ街道)を長命寺方面に進み、渡合橋(水門管理橋併用)を左折した直ぐに百々神社がある。鬼門として、鳥居が北を向いており、疫病を退治する役目があります。
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紫式部の歌碑
「おいつしま志万もる 神やいきむらんなみ毛さわ可ぬ わらは邊のう羅 紫式部」 菖蒲浜の歌碑と違い、こちらは変形仮名を使って書かれているので、判読しにくい。裏に平成11年2月吉日建立とあります。