骨・カルシウムセミナー

人の体を支えている骨のお話。人生100年時代を健康に生きる為の大切なお話です。

牛乳とは

乳牛から搾乳されるのは生乳と言います。生乳100%を殺菌してパック詰めしたのが牛乳です。牛乳パックは手で触って牛乳とわかるようにパックのテッペンが少しカーブして凹んでいます。

骨のお話

体という漢字の昔の字は、骨ヘンに豊と書いたそうです。成人の骨は206本ですが、赤ちゃんは350本あるそうです。成長するにつれて一体化していく骨があるのだそうです。これは体が大きくなる時期が大切なことを示しています。しっかりした体を作るためにはこの成長期にカルシウムとたんぱく質を十分に採る必要があります。骨の構造は鉄筋コンクリートとよく似ており、コラーゲン(タンパク質)の鉄筋をカルシウムのコンクリートで補強した構造です。

良い骨で健康に

骨は常に生まれ変わっています。古くなった骨は破骨細胞がコラーゲンを壊し、同時に骨芽細胞が骨を再生しています。つまり生まれ変わらせているのです。この時供給される骨の材料が不足すると骨密度が低下する状況となります。これが骨粗しょう症で、寝っきりの老人を作る原因になるので注目されています。
年を取るとカルシウムの吸収が悪くなり、食事の量の減少、運動不足、日光不足も重なって骨がへちまタワシのようにカスカスになってもろく折れ易くなります。

骨粗しょう症の症状

主な症状は以下のものです。背中や腰が痛くなる。背中が丸くなる。身長が低くなる。ちょっと転んだだけで骨折する。女性は症状が現れる人が55歳くらいから増えてきます。理由は元々男性に比べて骨量が少ない上に、閉経後女性ホルモンの分泌が少なくなると急に骨量の減少が進むからです。

カルシウムの働き

成人の体重60Kg当たり、1000gがカルシウムです。その99%が骨と歯に含まれ、1%は筋肉、血液などに含まれ、筋肉の収縮、神経刺激の伝達、血液凝固などの生命維持に重要な役割を果たしています。

骨粗しょう症にならないために

食事、運動、日光浴が日常生活の3原則です。予防が基本ですが、食事と運動で骨量が増えることがわかっていますのでカルシウムの多い食事を心がけ、骨に衝撃を与えるような運動をすることで新しい骨を再生することができます。骨の為にはスロージョギングやカカト落としのような軽い衝撃のある運動が大切です。毎日800mgのカルシウム摂取を目指しましょう。12~14歳の伸び盛りでは1日1000mg必要です。

カルシウムと牛乳

カルシウムの多い食品は牛乳、ヨーグルト、チーズ、スキムミルク、木綿豆腐、しらす干し、ヒジキ、小松菜などですが、牛乳はカルシムの吸収率が高いので手軽に摂取できます。サプリで補うことも可能です。