中山道をゆく

      10月、11月、12月 3ケ月で校外学習しています



    11月 11日  醒井宿 校外学習
             
                                                                            広重 中山道 醒井宿より引用
        中山道  豆知識

    醒井宿

   醒井宿は鎌倉時代から文献に登場する交通の要地。
   中山道67宿(板橋宿~守山宿)の1宿    江戸より61番目

   江戸時代は幕府直轄地であったが大和郡山藩領 (享保9年/1794年から)

    本陣と脇本陣

   本陣 1軒(松井家)  現在は本陣樋口山の料理旅館  ただし,享和4年(1804年)の宿場絵図や文化年間(1804~1818年)の中山道の
   中山道分間延絵図では2軒                         (教材より引用)
   脇本陣 1軒  (土屋家)

     ふく流水と清流

   醒井宿は霊山、伊吹山の石灰岩層から自然豊かなふく流水が湧き出ており、地蔵川が宿の道沿いに流れている。
   そのためか幾つかの清流にかかわる歴史が存在する。
      西行水

       西行法師ゆかりの清水。延喜年間(901~923年)、大徳仲算が岩を削って清水を湧き出させた。その後、西行法師は、この傍らの茶店に
       立ち寄り清水を称賛。いつしかこの清水を西行水と讃えるようになった。   (教材より引用)

      泡子塚

       西行水の傍らに置かれた五輪塔。昔、西行法師がこの店で休憩して茶を飲んだ。茶店の娘は西行を慕い、西行の残り茶の泡を飲んだところ、
       身ごもって男子を産んだ。後年、再来した西行はこのことを聞き、「泡変じてこの子ならば、元の泡に帰れ」と唱えたところ、その子は元の泡に
       変じたため、西行は塔を建てて供養したと伝える。 台石に「一煎一服一基終即今端的雲脚泡」を刻む。  (教材より引用)

      十王水

       平安時代、三好清行の子である高僧が諸国遍歴の途中に立ち寄り、山の根の岩石の下より祈りによって湧出せしめた清水である。
       近くに十王堂ができたので十王水と呼ばれている。現在、近くに「十王」の2文字を刻んだ燈籠がある。 (教材より引用)

      居醒清水

       日本武尊ゆかりの湧水池。三水四石のひとつ。地蔵川の水源である。記記には、日本武尊が伊吹山の荒神退治で熱病にかかり、山麓の
       清水で体を醒ましたという記述がある。それが醒井の清水と称している。        (教材より引用)


       鞍掛石

       居醒清水にある「 日本武尊」ゆかりの名石。三水四石のひとつ。日本武尊が熱病にかかり、その熱病にかかり、その熱を清水で冷やした
       時に清水で冷やした時に尊が鞍を掛けた石と伝える。     (教材より引用)

       腰掛石 

       居醒清水にある「 日本武尊」ゆかりの名石。三水四石のひとつ。日本武尊が熱病にかかり、その熱病にかかり、その熱を清水で冷やした
       時に清水で冷やした時に尊が腰を掛けた石と伝える。      (教材より引用)


       蟹石

       居醒清水にある名石。三水四石のひとつ。雄略天皇の代、美濃国本巣郡に奇異の霊泉があるという噂を聞いて、天皇は勅使を派遣。
       勅使はその泉で巨蟹を発見。天皇に見せようと持ち帰り、途中で水を飲ませようと井醒清水に放ったところ、たちまち蟹が石と化してしまった

       
いう伝説がある。    (教材より引用)

       地蔵川

       居醒清水を水源とし、醒井を貫流する川。清水に棲む小魚ハリョが生息し、梅花藻が繁茂する。  (教材より引用)

     醒井木彫美術館

    醒井から3キロほど行った山あいにある木彫の里丹生。
    150年の伝統に裏打ちされた木彫の歴史があり、現在も脈々と継がれています。この流れに面して醒井木彫美術館は館主 岩㟢正一(醒井在住)
    の思いで平成14年 10月に完成した美術館です。
    旧醒井村上丹生出身の彫刻家 森大造と今日の上丹生を築きました先輩彫刻家の、それぞれ常設室を備えた他にない木彫美術館です。

     醒井宿資料館

    この資料館の建物は旧醒井郵便局局者の木造二階建て、゛昭和48年に別の場所に移転するまで醒井郵便局として使われていたそうです。
    国登録文化財に指定されています。



     醒井宿  今と昔


                      西行水                                                 泡子塚

   
 
西行水のふく流源元。
清水が噴き流れ出て
います。
西行水標識と地蔵さん
信仰の厚さを感じる。
西行水 自然石の標識


     泡子塚
    西行水を泡子塚に清水を流すと
    何とも不思議な音が出てくる。

               蟹岩と地蔵川源流                   居醒の清水                       
 



 
   地蔵川の水源で清水がこんこん湧き出ている。この清水は平成の百選とあり、居醒清水の池にぼっんと蟹石がある。よく見ないと見過ご
   ずので注意。
   地蔵川にはキンボウケ科の梅花藻が生息している。水温が年間14°C前後に保たれる清流でないと生息できない貴重な植物です。
   水中で梅そっくりの白い花を咲かせることから「梅花藻」の名がつきました。 見ごろ7月頃と聞く (要確認)
                         鞍掛石と腰掛石            十王水石燈籠
 
 清流に浮かぶ鞍掛石と腰掛石。
清水に秋のもみじがきれいに写る景色。
  十王石燈籠の奥から清水が流れ出でいる。
                          
         江竜家屋敷の表門               旅籠風の建物              景観を意識した店
     
 
 
  宿駅役人江龍家屋敷の表門
石碑「明治天皇御駐れん所」がある。
   旅籠風の建物で景観を意識した民家。 白壁で醒井宿の行燈が店前に置いてあり、宿場
を意識したお店屋さん。
                 
                       移築された問屋                行燈と醒居宿石柱標識
    
    
     
  問屋場の貴重な建物で川口家住宅の一部です。
問屋とは宿場を通行する大名や役人に人足や馬の
提供、荷物の積替えなどの引継ぎ事務を行っていたところです。
全国的にも宿場の問屋が残されているところはほと
んどなく、大変貴重な建物です。
番場宿から醒井宿の入口にある中山道醒井宿の石柱
標識。
醒井宿の中ほどに店の前にある宿場の情緒を表す灯籠で、街道の雰囲気がよくでている。

    まとめ

    醒井宿は豊かなふく流水に恵まれ、西行法師ゆかりの清水として知られ延喜年間(901~923年)に記録として登場する。
    多くの清水にかかわる話があり、宿場を形成する以前より逸話が多い。
    西行水、泡子塚、十王水、居醒清水、蟹石、鞍掛石、腰掛石と地蔵川の清流にかかわる名跡が多い。また、地蔵川には清流にしか住めない
    天然記念物の「ハリヨ」という魚が生息し、水温が年間14℃前後に保たれる清流でないと生息できない貴重な「梅花藻」という植物がある。地蔵
    川に白い花を水中で咲かせている。 

    醒井宿の問屋付近に醒井木彫美術館がある。この美術館は醒井より3キロほど行った山間に木彫りの里 上丹生。150年の伝統を持ち今でも
    伝統文化が継承されている。醒井木彫美術館は館主 岩㟢正一(醒ヶ井在住)の思いで平成14年10月に完成した新しい施設です。
    展示品は、上丹生を代表する森大造さんをはじめ、上丹生の彫刻家の作品を展示する美術館です。醒井宿に出かけられた時は一度訪ねこと
    必見です。すばらしい木彫り作品が見られます。

    また、近くに醒井宿資料館(国登録文化財)があります。この建物は醒井郵便局として使われていたもので、醒井宿を詳しく説明してくれる施設
    です。

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