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 実技:野外のウオーキング
 
 
   講師:飯田 忍宣先生(栗東市社会福祉協議会  健康運動指導士)   
    

 先ずは、前回講義の復習をしました。
 生活習慣病により、運動不足でカロリー消費が減ると栄養過多になり、ますます脂肪が蓄積する。過脂肪では活性酸素が脂肪の酸化を促進してこれが血栓を引き起こし、血管を詰まらせ心疾患や脳血管疾患となること。
 脂肪と糖質の栄養摂取はエネルギー源として重要な要素であるが、燃焼に例えると、脂肪は丸太、糖質はマキや着火剤。脂肪は10~30%も体に蓄積できるが糖質の蓄えは数%で、その摂取バランスは大事。
 激しい無酸素運動では時に糖質を使い切り低血糖で脳の働きまで影響することがある。ウオーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は脂肪をゆっくり燃焼するので体脂肪を減らす効果がある。
 糖質でも、果物(バナナやイチゴなど)はゆっくり吸収されるので糖質補給にはよい。砂糖は吸収がはやいので長い運動には不向き。
 カーボ・ローデイングにより、レース前の糖質蓄積で記録が出る場合がある。

 有酸素運動の効果と限界(有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせが重要)
 有酸素運動だけでは老化の筋肉の減少を抑えられないことを知り、ショックでした。筋肉は「速筋(白筋)と「遅筋(赤筋)」があり、ウオーキングでは遅筋が鍛えられても、老化で減る筋肉は速筋のほうで、速筋を鍛えるためには筋力トレーニングの強度の高い運動の必要がある。ウオーキングだけでは主に足の後ろ側の筋肉(しかも赤筋)しか鍛えられない。

 ウオーキングなどの持久的な運動に適した人と、スピードを競うアスリートタイプとに分かれる理由は、その人の筋肉が赤いか白いかによって決定される。
 白筋=タイ、ヒラメ、カシワ肉、豚肉、=パワフル、瞬発動作、相撲、短距離、プロレス、筋束が太い、太りやすい。
 赤筋=マグロ、カツオ、鴨肉、牛肉、馬肉、マトン、レバー=ミオグロビンが多い、マラソン、筋繊維が細い。


 
    正しいウオーキングの準備
 
 靴選び(大きさにゆとり、踵部分にエアーなどで厚み、メーカー品(アスリート用の高価なものは不向き、人に見せたくなる色デザイン、通気性など。

 ウエアー(体温調整しやすい、脱着しやすい、カラフル)

 帽子、サングラス、ポーチなど

 
 
     

 ロビーでストレッチ。

 
午後のウオーキングは、3班のグループごとに、コースの途中でゲームをしたり、1/2500の地図を見てコースとの相違を見つけ、ウオーキング後、地図記号などの設問に答え合わせをしました。



 楽しくおしゃべりしながらのウオーキングで、時速4Km以下で比較的遅いウオーキングです。



 コース途中の公園では、先生があらかじめ隠しておかれたカード10枚に暗号文字が書かれているので、それをグループごとに5分以内に見つけて、これを解読するゲームです。とても全部見つけることができません。歯抜けの言葉を無理やりつなげて答えとしました。


 
   右中山道・左北陸道 の道標
 コースの半ばに、道標があり、これが弘化3年に建立されたと彫られているが、弘化3年は西暦何年か?が設問3で、答えは近くの案内板に書いています。
 しかし、この道標はもともと別の場所にあり、自動車で何度も倒されたのでこの場所に移動し、鉄柵で囲われたそうです。また、歩いた道は、中山道そのものではないそうです。あくまで北陸道との分岐点を示すものだそうです。








 





道標の向かいには、帽子をかぶったような昔懐かしい赤い現役のポストがあり、記念撮影です。

 
   ウオーキングコースに関する設問です。よく観察していないと答えられません。

 
   暗号の解読と設問の答え合わせ。
どのグループもよくできました。歩いた距離は3Kmほどでした
   
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