健康と運動(理論)    
 次へ  健康と睡眠、運動と認知症予防   
   講師:多胡陽介先生(聖泉大学准教授)     
 
1 健康と睡眠

  日本人の睡眠時間は、世界的に見ても非常に少ない傾向にあり、1日平均6時間22分とのことで、短すぎる睡眠は、肥満傾向に なりやすくなり、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病に移行するリスクが高いなど、心身の健康に悪い影響を及ぼす。

  良質な睡眠とは、睡眠の時間が長いことではなく、睡眠の質が大事で、不規則な生活や寝坊をすると眠気を促すホルモンである メラトニン分泌のリズムが狂ってしまうこととなるので、
  ・ 日光を浴びること
  ・ 運動を行うこと
  ・ 必須アミノ酸(特にトリプトファン)を摂ること
 などでメラニンの分泌を増加させ、生体リズムを整えることが重要である。

  また、運動習慣の無い人は、ある人に比べ不眠になる確率は1.3倍で、運動を日常的に行うと寝付きがよくなる傾向にあり、アス リートも睡眠を重視していて、84.5%の選手が睡眠を重視しているとのことであ
った。
 2 運動と脳 

  体を動かすことと脳を働かせることは、一見、無関係のようであるが、運動は体の機能を高めるだけでなく、脳にも良い影響を与 えている。

  運動をしながら脳を使うことで、記憶に関する脳の部位「海馬」が大きくなる。海馬は、65歳位になると1年で1%程度萎縮するが、 有酸素運動や筋力トレーニングをすることにより、海馬の神経細胞が逆に増加することがわかってきたらしい。

  運動は、有酸素運動と筋トレを組み合わせたインターバル速歩がよいとのことで、また、 運動をしながら計算やしりとりをするな どの脳を使う二重課題(デュアルタスク)を行うと、年齢とともに衰えやすい脳機能の低下予防に役立つとのことであった。

  午後は、この二重課題(デュアルタスク)をいくつか実施した。
                                    
 グループに分かれて独自の二重課題(デュアルタスク)を考えました。
 

スクエアステップ


 はじめに講師からステップパターンを見せてもらい、そのステップを間違えないようにまねて行います。
 簡単なようで意外と頭を使いました。

 ○ スクエアステップとは、高齢者の転倒予防、・要介護化  予防及び認知機能の向上など、生活習慣病予防などに  効果のあるエクササイズださうです。


 
   

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