必須講座 (清凉寺 座禅・写経体験)
2022年6月16日(金) |
|
|
清凉寺
彦根市東北、佐和山の麓にある曹洞宗の禅寺である。本山は永平寺(福井)總持寺(横浜)。佐和山は、石田三成公の城があったところで、関ケ原合戦後、第一の功績を賞し井伊直政公がこの城に封ぜられた。
慶長7年(1602)直政公卒するやこの地を墓所となし、その戒名「祥壽院殿清涼秦安大居士」により、祥壽山と号し、清凉寺と称し、以来、井伊家代々の菩提寺となった。 |
|
|
清凉寺ご住職 村瀬行寛先生のご法話
我々は、常に社会と繋がっている。楽しみ・悩みなど色々あるが、ほとんど人間関係であるといっても過言でない。他人と比較して、優劣、妬み、うらやましく思う心、欲が出る。煩悩を消すことは無理である。
座禅で、煩悩を消すことはできない。煩悩をひとまず横に置いてゆつくり座ってみよう。
「生命」(左下の写真)は、生きる基本を示している教えである。われわれは、命をいただき、恵みをいただき、生かされている。素直に元気に生きていこう。太陽、空気、水、自然の恵みで生きている。当たり前に生きていく中で、尊いことが忘れ去られている。普段仕事で忙しく生活に追われていると、仏教でいう深層な教えを忘れてしまっている。どうかこの教えをわすれないように。
井伊直政公はすぐれた歌人、茶人であり、禅をやっていた人である。
お釈迦様は2,600年前に王様の子どもとして生まれ、普通に結婚し子供も授かった。ある日、お釈迦様が城の外に出られたらびっくりした。城の北には、病気で苦しむ人、東には飢えで苦しむ人、南には貧しい人、西には多くの人が死んでいた。お釈迦様はそうした苦しみを救うため、家族を捨てて出家された。仏教は、健康で明るく生きていこうとする教えである。仏教は、他を否定しない、人を責めない教えである。 |
|
|