湖北の巨木めぐり  
 

湖北地方には多くの野神が祀られている。田畑を守る神が宿る場所として集落の重要な場所に塚等を築き、ケヤキやスギなど長寿の樹木を植え、その場所を野神として崇めてきたと考えられている。高月町内には32の集落があるが、そのうち28集落に野神があり16集落が樹木、6集落が塚、その他石碑、巨石、祠などとなっている。毎年お盆のころに野神のある多くの集落で、野神祭りが執り行われている。・・・滋賀県立大学人間文化学研究科 渡邊大記氏論文より抜粋

     

高月町森本:日本電気硝子工場が立ち並ぶ一角にあるムクの木  樹高30m 幹周3m

     

高月町西物部:野神ケヤキ 幹周6.1m 樹高22m 樹齢300年(推定)四方に枝を広げた大ケヤキで、農耕の野神が宿るとされている

     

高月町横山:横山神社のシイノキ 境内に立つ2本のご神木でかなりの老木 樹高10mと12m 幹周4m位 樹齢300年(推定)

     
     

高月町唐川:野神杉 県下最大級の巨木(杉)にして、かつてその体制な要旨は、名木中の名木と謳われてた。昭和50年頃より周辺の環境変化に伴い、近年衰弱が進んだが地元有志が毎年土壌改良した結果、葉の量が増え、樹勢が持ち直しつつある。 幹周7.6m 樹高20m 樹齢400年(推定)  

     

木之本町黒田:アカガシ  黒田集落の野神で名木として「新日本名木百選」にも選定されている。県内最大のアカガシ 毎年8月17日には祭典が行われている。一般にアカガシの分布は比較的暖かい地方に広くみられ、寒冷地にはほとんどみられず、わずか琵琶湖周辺及び菅山寺周辺に自生が認められるだけ。巨木で村里近くに自生するアカガシは稀少な樹木として学術的に高い価値がある。 幹周 6.9m 樹高15m 樹齢400年(推定) 滋賀県自然記念物

     

高月町雨森 雨森芳洲庵の根上がりケヤキ 幹周5.0m 樹高20m 樹齢200年(推定)土手をつかむような姿の根張りが見事で、根元にサルノコシカケがが生えている

     

高月町雨森:天川命神社の大イチョウ 幹周5.7m 樹高33m 樹齢300年(推定) 県内最大級の雄イチョウで、樹勢が旺盛で背が高く、秋の黄葉見事である。 滋賀県自然記念物

     

高月町保延寺のケヤキ
  
     

高月町井口:日吉神社の夫婦ケヤキ 幹周4.3m 樹高20m 樹齢200年(推定)隣接した2本のケヤキの根が完全にひっつき、夫婦ケヤキと呼ばれている。

     

高月町柏原:佐味神社の3本杉 幹周5.2m 樹高22m 樹齢200年(推定) 隣接した3本の杉が大きく育っているのは、大変まれである。

     

高月町柏原:野神ケヤキ 幹周8.4m 樹高22m 樹齢500年(推定)幹の周りは県内最大級である。 幹のこぶが鼻のようにも見え、野神が宿っているのもうなずける。  滋賀県自然天然物  

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