泉福寺の本堂前にはクスノキとカヤが、日吉神社のにはケヤキが、そびえています。 クスノキの葉をちぎるとツンとする樟脳の香りがします。クスノキは独特な芳香を持つことから「臭し(くすし)木」がその語源。また、クスノキの葉や煙は防虫剤や鎮痛剤として用いられ「薬の木」を語源とする説もあります。クスノキ材は防虫効能から家具や仏像などにも広く使われてきました。またカヤは、材質が緻密で耐水・耐朽性に優れ、桶や船具のほか、特殊なものとしては囲碁・将棋盤や仏像彫刻に用いられた。 泉福寺は弘安二年(813年)伝教大師最澄の創建と伝わります。そばにある日吉神社は泉福寺の護法神として、坂本日吉大社の分霊を祀ったことにはじまります。 ・カヤは、幹周/4.33m、樹高/19m ・クスノキは、幹周/4.72m、樹高/33m ・ケヤキは、幹周/3.69m、樹高/28m |
|
|
言い伝えによれば、この地方を訪れた弘法大師・空海が食事をされた後二本のお箸を植えたところ芽生えて大杉になったといわれています。また、もとは二本の大杉がありましたが、その後朽ちたのを里人が再び植えたものの、安政2年(1773年)に起きた台風時の洪水のため堤防が崩壊し、もう1本は倒れたという事です。 |
|
|
|
かっては「東の椋」、「西の椋」と称する2本のムクノキの巨木があったと伝えられていますが、今はこの「西の椋」のみが残っています。東の椋は、第二次大戦中に近くにあった陸軍八日市飛行場からの飛行の邪魔になるからと切られてしまい、戦後まもなく枯れたそうです。 |
|
|
|
ハナノキはカエデ科の落葉性広葉高木でハナカエデとも呼ばれます。このハナノキは、自生する巨木の最西端として大正13年に国の天然記念物に指定されています。これらの木々は今から1300年余り前、百済寺を建立しての帰りに聖徳太子がこの地で昼食をとり、その折、使っていた箸を地面にさされ、その箸が成長してハナノキになったという伝説があります。 また、花沢の地名もこの木に由来しています。 樹高:8m 幹周り:2.8m樹齢:推定300年 ・北花沢のハナノキ … 樹齢:250年、樹高:17m、樹幹周囲:3m。 |
|
|
|
ヒイラギ(柊)はモクセイ科に属し、その葉にはするどい棘がある。 名前の由来はヒヒラギギの転訛で「ひりひり・ずきずき」と痛むとゆうことになぞらえてついたそうだ。ところが老木になると、棘がとれ長卵型の普通の葉になる。人も長じてかどがとれ、人格も円満になるという。 当ヒイラギの森は池寺の田んぼの中に位置し、通称「野神さん」と呼ぶ塚があり、その真ん中に樹齢300年のヒイラギの老木がある。その隣にカゴノキの大木がある。樹皮が薄く円くはげ落ちて鹿の子模様になるのでこの名がある。 ・樹高:7m 幹周り:4.2m 樹齢:伝承300年 |
|
|
|
奉安されている十一面観音菩薩像が雷を閉じ込めたと伝えられる鐘楼堂の傍ら に三本のスギが隣接してそびえている。 十一面観音菩薩像を奉安したときの記念樹といわれ、県自然記念物である。 滋賀県自然記念物の説明板によると (1)幹周/5.1m、樹高/38m (2)幹周/5.1m、樹高/40m (3)幹周/4.1m、樹高/24m 樹齢(伝承)1200年 本日の巨木巡りの最後に全員で写真を撮りました。 |
|