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クラス例会

『山門水源の森を散策する』


主催 レイカディア大学 
彦根校第43期 園芸学科
2023年6月5日(月)


 
 山門水源の森は、日本海と琵琶湖に挟まれた環境から、寒冷性と暖地性が生息する貴重な森です。
 中央の山門水源は約4万年前に出来た高層湿原。ミツガシワなど希少種が多く生息し、日本の重要湿地500にも選定されています。
 この地でゴルフ場開発計画がありましたが頓挫し、1996年に建築予定地を滋賀県が買収し公有地化し整備を開始しました。そして「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」「山門水源の森連絡協議会」が発足し、保全活動が進められてきました。
 2022年に実施されたレイカディア大学の地域活動体験学習において、「山門水源の森」でのボランティア活動報告を紹介され、その素晴らしさに感銘を受けたクラスの有志10名が参加しました。

 当日は、新緑の季節で天候もよく、とても気持ちのいい一日となりました


参加者 ご案内いただきました藤本秀弘先生

「山門水源の森」の保全活動に中心的な役割を担っておられます




山門水源の森 案内図


山門水源の森に生息する貴重な植物は採取できないため、同種の植物を集め、近くで見ることができるように再現した
 

身近に湿原の植物が見られる


朝ドラ「らんまん」に登場した水草、ヒルムシロ


ハッチョウトンボ

トンボは全国に約200種生息し、内滋賀県に約100種生息し、その内53種がこの森に生息している


「森のエビフライ」

赤松の松ぼっくり、日本リスが好んで食べる


鹿の獣害からササユリを守るための柵


群生するササユリを守るためのフェンス
 

ササユリ


カリヤス


クマナギ


ツルアルドウシ
 

ツクバネ
 

センブリ
 

砂糖、酢、日本酒を混ぜた液体にハチ入り溺れることではちがこの中に閉じ込められ、はちの被害を防ぐ


エゾユズリハ
ここでは、日本海側の多雪地帯に生息するユキツバキと本州西南部に生息するヤブツバキの中間雑種であるユキバタツバキが群生している。ユキバタツバキは特徴に変化が富み、学術的にも希少価値がある
 

以前は炭焼林で20年ごとに伐採が行われていたが、1960年代から手が入らない状態になり、ナラ枯れが発生した。定期的に伐採する場合と伐採しない林の様子を試験的に観察している
 

寒冷地に生息するブナ


温暖地に生息するアカガシなど
 

2本の木が繋がったラブラブソヨゴ
 

松の凍裂

松の中の樹が凍結し膨張して避けたもので、この地で見られるのは珍しい
 

モリアオガエルの卵
 

湿原を望める展望台
 

南部湿原



中部湿原



北部湿原

約4万年前にできた湿原


豊かな水の水源


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