- 江戸より第六十三宿、百十七里三十四町(約468キロメートル)
- 京へ十七里二十四町(約70キロメートル)
摺針峠を一気に下ると、すぐ鳥居本の宿場街が、軒並みをつらね、いまなお、旅情あふれる面影を残します。
北入口には松並木があり、宿場の最初の曲がり角には、江戸期から今日に至るまで懐中胃薬「赤玉神教丸」を
製造販売している有川家の豪壮な家構えが、いまもそのまま残っています。
さらに中央部に進むと雨合羽を商っていた古い看板が軒先につり下がっています。
鳥居本宿は本陣1件、脇本陣2件、旅籠35件を数えた宿場で、多賀大社の鳥居がここにあったことからその名が
ついたと伝えます。
また、朝鮮人街道、北国街道が分岐する交通の要衝として栄えました。