高宮宿(たかみやじゅく)は近江国犬上郡にあった中山道の64番目の宿場で、現在は滋賀県
彦根市高宮町。
天保14年(1843年)の『中山道宿村大概帳』によれば、高宮宿の宿内家数は835軒、うち本陣
1軒、脇本陣2軒、旅籠23軒で宿内人口は3,560人であった。多賀大社への最寄りの宿場であ
り、多賀大社の一の鳥居が昔も今も高宮宿のランドマークである。
特産品は麻織物で、高宮で生産された麻織物は高宮布として近江商人を介して日本各地に
流通したほか、彦根藩から将軍家への献上品にもなっていた。