芹川は鈴鹿山脈北側の霊仙山(標高1,084m)を源とし、多賀町の山間部を南西に
流れています。
多賀大社付近で湖東平野に出るとともに北西へ流れを転じ、彦根市市街地の南を
潤しつつ琵琶湖へ注ぎます。
現在の彦根市内の流路は、彦根城の城下町建設に際して1603年(慶長8年)に井伊
直継が付け替えたもので、それ以前は現在の彦根市街を縦断して松原内湖に注い
でいました。
この付け替えによって城下町建設の用地が確保され、また芹川は城下町の南の防
衛線となりました。
1634年(寛永11年)には南側へ8間半(約15m)拡幅されています。
付け替え以来、護岸のため芹川の両岸にはケヤキやエノキやサクラなどが植えられ、
地元住民の散歩道や観光名所として親しまれています。