11月6日(金) 高齢期のこころとからだの健康3 
講師 
安田千寿 
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午前 : 老化と排泄機能の変化 
   
  
   


便秘 腸管感覚の低下、排便時に腹圧をかけにくい
便が漏れる トイレに間に合わない       
 
高齢者の排便に影響する因子
 1.加齢による腸管運動の低下
 2.食事摂取量の低下
 3.歯の虚弱化
 4.腹筋の虚弱化
 5.足腰の虚弱化
 6.排便に関わる筋力の低下
 7.内服薬の副作用
  
よい排便をするための生活習慣
 
1.朝食を食べる(起床後の水分摂取)
 2.十分な水分摂取
 3.食物繊維・発酵食品・香辛料を取り入れた食事
 4.適度な運動
 5.十分な睡眠・ストレス解消!
 6.便意を我慢しない

腸内フローラを整える
 ・善玉菌と善玉菌のえさとなるものを取り、善玉菌
  を増やす
 ・いろいろな食品を楽しんで食べて、腸内細菌の
  多様性を高める

お酒を飲むなら
 アルコールの摂りすぎは、毒素を作る有害菌
 (悪玉菌)を増やす恐れがある
  
1日の適量は
   
ビールなら中瓶1本(500ml)
   日本酒なら1合
   ワインならグラス2杯程度
 

排便に必要な3つの力
 1.
便意 便を移動させる力=腸蠕動運動
 2.いきみ いきむ力
 3.正しい姿勢 重力

午後 : 排泄機能の変化への対応(実技)
ポータブルトイレには色んな種類がある
   
 
   

 
  
排泄機能のトラブル
 畜尿障害 尿排出障害
 
 症状
  ・くしゃみや重いものを持った時に少し漏れる
  ・トイレまで間に合わない
  ・排尿後も残っている感じ
  ・昼間・夜間に何度もトイレに行きたくなる
  ・なかなか出ない
       
排尿に関わる用語
 失禁・・・漏れる

  ・意に反して、あるいは無意識に尿が漏れて
   しまう事
  ・排尿のコントロールが利かない事
 頻尿・・・排尿回数が多い
  ・昼間に8回以上、夜間に2回以上の場合を指す
 残尿・・・排泄後に膀胱内に尿が残る
               
家での失禁の対応
 <オムツの種類>
  テープ式、フラットシート式、
   尿取りパッド、パンツ式


失禁がもたらす生活への影響 

  1.身体面
    水分不足による脱水・尿路感染・褥瘡
  2.精神面
    気兼ね・遠慮・羞恥心・不快感・疎外感・
    尊厳の喪失
  3.社会面
    活動範囲の縮小・介護者のストレス・
    経済的負担
   
ポータブルトイレの活用
  
こんな人にお勧め
  ・トイレまでの歩行能力が衰えている
  ・夜間のトイレまでの道のりが危険
  ・尿意・便意を感じたら、すぐに出る
  ・トイレが狭い
   
骨盤底筋体操で失禁予防