8月21日(水) 非常時の対応 救急法について学ぶ 
講師 森俊一 
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午前 : 非常時の対応(急病・けが)
     

1.赤十字救急法について
  救急法、水上安全法、健康生活支援法、雪上安全法
  救命の連鎖:①心肺停止の予防 
          ②心肺停止の早期認識と通報 
          ③一次救命処置
          ④二次救命処置と心拍再開後の集中治療
  
2.観察の基本
  周囲の状況の観察
  傷病者の全身の観察
 
 生命の兆候:意識、呼吸、脈拍、顔色・皮膚、
  手足は動くか

 
 

3.応急手当と救命処置 
  一次救命処置:基本手当、心肺蘇生法、AED、
           気道異物除去
  応急手当:救命処置以外
         (急病・きず・骨折の手当て、搬送)
  屋外での急病、きず、骨折、熱中症、鼻血、虫刺され
    
     
  

4.止血・包帯の方法
  きず:開放性、非開放性(創と傷)
  止血:患部上位、直接圧迫、間接圧迫、止血帯
  三角巾で全身、ストッキングやハンカチ
5.固定の方法  
  骨折の種類:開放性、非開放性骨折(複雑、単純)
  固定は悪化させないように上下の関節を含めること
  ができる十分な長さ、
強さ、幅に注意
  (脱臼、捻挫、打撲、突き指、肉離れ、筋断裂等)

  
6.搬送方法

  1人で搬送:引っ張る、抱いて、背負って、
         肩・腰に抱えて搬送
  
2人で搬送:両脇から、前後について搬送
  3人以上、または毛布やシーツなどを利用して
  担架をつくり搬送
 
7.一次救命処置(BLS) 

  反応の確認
  胸骨の下半分
  圧迫の深さ:5cm

  圧迫の速さ:100~120回/1分
  
 午後 : 一次救命処置(BLS) 心肺蘇生(CPR)とAED
  

「人が倒れている」近づく前に
  周囲の安全を確認する(二次事故防止)
  傷病者の状態を確認する(大出血の有無など)
  
❶反応(意識)を確認する
  ・肩を叩いて、声をかける
❷協力者を求める
  ・119番通報とAEDの手配をお願いする
❸呼吸を確認する
  ・10秒以上かけないで、胸とお腹をみて、普段通りの
  呼吸があるかを確認する
  *死戦期呼吸を普段どおりの呼吸と間違えないように
   する
  *判断に自信が持てないときは胸骨圧迫を開始する
❹胸骨圧迫を30回
  ・「胸骨の下半分」を手掌基部で垂直に押し下げる
  ・圧迫の深さは「約5cm」
  ・圧迫の速さは「1分間あたり100~120回」
  ・圧迫は「強く・速く・絶え間なく」を意識する
❺できれば、人工呼吸器を2回
  ・気道を確保する(頭部を後ろに下げて、あご先を上げる
  ・鼻をつまんで口をおおい、胸が上がるのがわかるまで
   吹き込む
  ・1回の吹き込みに約1秒かける
  ・吹き込んだら、つまんだ手と口を離す
  

  *胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返す
  *人工呼吸ができない場合は、胸骨圧迫のみを継続する
  
  

❻メッセージに従ってAEDを使う
 *AEDのメッセージは、タイプにより少し違う場合がある
 

 STEP1
:電源を入れる
 STEP2:「電極パッドを装着してください」
       ・イラストのとおり貼る
       ・電極パッドは密着させる
       ・水濡れや、はり・塗り薬などは取り除く
       ・コネクターがあるものは差し込む
 STEP3:「心電図解析中です
       ・傷病者から離れる
 STEP4:「電気ショックが必要です」
       ・傷病者から離れる
       ・ショックボタンを押す
       「電気ショックは不要です」
 STEP5:胸骨圧迫と人工呼吸の繰り返し
       ・直ちに
 STEP6:以降もAEDのメッセージに従う
 STEP7:医師または、救急隊に引き継ぐ
       ・AEDの電源は切らず、電極パッドは
       着けたま
まにする