7月5日(金) 健康と運動(実技) 健康寿命の延伸 
講師 井花春美 
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午前 : 高齢期の体力・認知症
  
 
 高齢期の心と体の変化
  体の変化
  目・・・視力が低下してくる
  歯・・・弱くなり、固いものがかめなくなる
  耳・・・聞こえにくくなる
  骨・・・もろくなり、骨折しやすくなる
  鼻・・・嗅覚が衰える

  口・・・味覚の感覚が鈍くなる
  皮膚・・・鈍感になる
  関節・・・曲げ伸ばしがスムーズにできなくなる
 
 筋肉・・・細くなり、伸び縮みする力が落ちる
 
 心臓・肺・血管・・・弾力性が失われてくる
  首から腰・・・軟骨が薄くなり、柔軟性が失われる
 
  心の変化
  ・新しいことを覚える力が低下する
  ・環境の変化になじみにくい
  ・疲労を感じやすい
  ・集中できる時間が短くなる
  ・物事にあまり関心がなくなる
 
     
 

 
  体を動かすことによる効果
  ・再生能力を活用してからだの萎縮を防ぐ
  ・細胞の質の低下を防ぐ
  ・心臓と肺の機能を回復し維持する
  ・ADL(日常生活動作)を回復し維持する
  ・心に若々しさを取り戻す

 
運動の目的

  ・自立した生活のため
  ・人と交流するため
  
気分転換のため

 認知症予防
  認知症の主な症状
  ・記憶障害
  ・見当識障害
  ・判断力、問題解決能力、計算力、知能の低下
  ・高次脳機能障害(失語、失行、構成失行)
  ・実行機能障害(計画、順序を組み立てる)
  ・人格変化、感情や意欲の変化もみられる
  
  
認知症は部位によって症状が異なる
  
  
 午後 : コグニサイズ
 
  認知症の予防運動
  ・適度な運動・・・ストレスになるような激しい運動
   はマイナス
  ・有酸素運動・・・ウォーキング、スロージョギング
   水中ウォーキング、ハイキングなど
   2日に1回以上、1回20分~60分程度
  ・コグニ体操・・・2つのことを同時に行う

 コグニサイズ (cognition + exercise)
  コグニサイズとは運動と認知課題(計算、しりとり
  など)を組み合わせた、認知症予防を目的とした
  取り組みの総称を表した造語
  ・1人で・・・散歩+引き算
         100から3づつ引いて歩く
  ・2人で・・・散歩+しり取り
  ・1人で・・・ステップ(右横・左横に)+拍手
  ・みんなでステップ+拍手
   拍手は3の倍数や4の倍数で

 
 
 新聞紙10枚づつ丸めてテープで3か所
 留め棒を2本作る

 

 みんなでキャッチ1

  3~8人で輪になり、棒は1本ずつでキャッチ棒
  右手で相手に投げて、左手でキャッチし、素早く
  右手に持ち替える。反対回りもしてみよう。

 みんなでキャッチ2
  棒を片手に1本ずつ両手に2本持ち、輪になって
  隣に投げ渡す。投げると同時に棒を持ち替え、
  空いた手でキャッチする。右回り、左回りでする。

 
 

                        認知症は部位によって症状が異なる