レイカディア大学米原校41期園芸学科(2019年)
(文責:谷口)
第20回選択講座 令和元年7月9日(火) |
おいしい秋の家庭菜園と土づくり 講師: 元八日市南高校教員 松原 治夫 先生 |
午前(10:00~12:00) 1.今の時期の畑の管理 ・ 水分が多いので病気が出やすい。雨が降る前に殺虫剤を散布する。病気の葉はまず除去する。その後薬を散布する。 葉は三分の一くらいまでならとってもよい。 ・ 薬を散布してから収穫可能になるまで薬の種類によって違う。判断して散布する。 ・ 自然農薬も引き続いてやってもらうのがよい。 ・ キャベツ、ブロッコリーは防虫ネットが有効。 ・ カボチャはうどんこ病が出やすい。早めにその葉は除去する。 ・ カボチャやスイカは受粉してやると確実に着果する。めしべが同じような太さになっていなければ受粉していない。 元が膨れているならまだ受粉していない。 ・ スイカのツルの場所がくぼんでいたら棚落ちの可能性が大きい。(下のスマホの写真参考) 2.秋まき・秋植えの野菜 ① イチゴ ② エンドウ ③ カリフラワー ④ コールラビ ⑤ ソラマメ ⑥ タマネギ ⑦ ニンニク ⑧ ハクサイ ⑨ ジャガイモ ⑩ ニンジン 3.質問事項 ?余った種はどうしたらいいか。 A 次の年でも使える。野菜室に入れておくと発芽率も落ちない。 ? イチゴをランナーを伸ばして植えたが、2割くらいしか花をつけなかった。なぜか。 A 苗が若かったからでは。苗はクラウン(根元にある膨らんだところ)が大きい方が良い。 ? カボチャなどワラがないときはどのような対応があるか。 A ワラなどを引いておかないと葉の裏に土が飛び病原菌がつきやすい。モミガラをひいてもよい。 少し高くつくが防草シートを引いても良い。穴を空けた発泡スチロールの箱の上に実を乗せるのも良い。 ?カボチャが雄花ばかりで雌花ができない。なぜか A 種は1代交配が多い。自分の種ではうまく交配できない場合が多い。種は買った方がいい。 また、茎が立っている場合は肥料が多すぎる場合がある。このときも雌花をつけないことが多い。 ?メロンがうどんこ病にかかり葉を除去したが、10枚くらいの葉になった。大丈夫か。 A 葉が10枚~15枚あれば実は肥大する。摘心をすると実は肥大、また、脇芽もとる。 ? 連作障害はなぜ起こるのか。 A 植物は、肥料の成分のなかで好きなものを吸収する。同じ野菜を植え続けるといらないものが高濃度になる。 それによって根が枯れてくる。また、同じ場所で同じ野菜を育てると病害虫や細菌も同じものが増えたり、根から出る 毒素などもたまってくると考えられる。 午後(13:00~15:00) 4.土づくり ① 土をよく知ろう ② 容器栽培のための土づくり ③ よい土とは 土をチェックして土の状態を知ろう ④ 土質の改良 ⑤ 家庭でできる土づくり |
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