レイカディア大学米原校41期園芸学科(2019年)
(文責:谷口)
第15回選択講座 令和元年5月14日(火) |
校外学習(巨木・名木を訪ねる) 於:湖東方面の巨木・名木 講師: 樹木医 田上 知 先生 |
1.慈眼寺の三本杉(彦根市野田山町291) ・ 9時過ぎにレイカディア大学米原校をバスで出発し最初の到着したのは、彦根市にある慈眼寺の3本杉。 ・ 樹齢は、伝承では1200年と言われているが、実際は300年と推定される。幹周5.1m、樹高35m。 ・ 金比羅慈眼寺の観音堂前に三本のスギの巨木がほとんどひっついて立っている。隣接したスギがこれほど太く伸びるとは! ・ 滋賀県指定自然記念物 |
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2.十二相神社の四本スギ(多賀町佐目472) ・ 本殿前に四本のスギの巨木が規則正しい形で並び、荘厳な雰囲気をかもしだしている。 ・ 樹高35m、幹周り6.4m 実際に測定すると6.82mあった。滋賀県では十番目くらいの太さである。 ・ みどりの募金で保全がされている。レイカディア大学の講師である北村先生も土壌をエアスコップ等での改良に取り組まれている。 ・ 近くに明智光秀の出身の地と言われる「十兵衛屋敷跡」がある。 |
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3.飯盛木の男ケヤキと女ケヤキ(多賀町多賀924) ・ 広い田園地帯の中にこんもりとした樹形を形成する。水田を挟んで2ヶ所存在し、小ぶりの方が男ケヤキ、大ぶりの方が 女ケヤキとよばれる。 ・ 飯盛木と呼ばれるのは、元正天皇がご病気の時、多賀大社に生えていたケヤキで作った杓子で強飯を盛って献上したところ めでたく病気が治り、その残り木が根付いてケヤキの巨木になったことから。 ・ 女ケヤキは滋賀で一番太いと言われている。樹高15m、幹周り9.8m、樹齢300年以上 ・ 滋賀県指定自然記念物 ・ 写真は左2枚が女ケヤキ、右2枚が男ケヤキ |
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4.池寺の大スギ(甲良町池寺地先若宮池堤) ・ 若宮池の堤防にあり、遠くからでもその姿が目につく。この木を傷つけると災いがあると信じられ、根元には祠が建てられている。 ・ 地上二メートルの所から枝分かれし、その下に乳房状のコブが二つも垂れ下がっている。 ・ 樹高26m、幹周り7.4m、樹齢500年 太さは滋賀県で第4位 ・ 枝を垂らして、地面に根をはっている。スギは挿し木でも容易に増える樹木である。 |
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5.池寺のヒイラギとカゴノキ(甲良町池寺1484) ・ 野神さんとよばれる塚にあり全国でも最大級の老ヒイラギである。根元に祠がある。 ・ 樹高7m、幹周り2.4m、樹齢300年 ・ ヒイラギの葉は、棘のような鋸歯があるが、この老木のように樹齢を重ねると鋸歯がなくなり丸みを帯びたものが増えてくる。 ・ ヒイラギの隣の巨木はカゴノキ、幹にまだら模様が見られる。 |
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6.北花沢のハナノキ(東近江市北花沢町) ・ ハナノキは、東海地方の山間湿地と滋賀県のこの地にまれに自生する珍しい木。自生する最西端と言われる。 ・ 樹高9m、幹周2.9m、樹齢200年 ・ カエデ科で春に葉が出る前に赤い花を一面につける ・ 国指定天然記念物 |
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7.西のムクノキ(東近江市昭和町981-2) ・ 町の中で悠然とそびえる県内最大のムクノキ。根張りがすごく、灰褐色の滑らかな根が立ち上がり、象の足のように太っている。 ・ 葉は表裏に毛が生えてざらつき、そのざらつきを利用して細工物を磨くのに使われている。 ・ 秋に実る黒い小さな実は甘くておいしい。 ・ 樹高25m、幹周り7.8m、樹齢400年 ・ 滋賀県指定自然記念物 |
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8.本誓寺のクロマツ(日野町日田335) ・ 本堂前の庭に、太い枝にいくつも支柱がされ、もうこれ以上広げられないほど枝を広げている。 ・ 良く手入れされたその姿が鶴に似ることから「青鶴松(せいかくまつ)」と異名をもつ。 ・ 樹高13m、幹周2.4m、樹齢300年 |
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