レイカディア大学米原校41期園芸学科(2019年)

講義日誌 7
                                     (文責:鈴木)

おいしい果樹の育て方
苗選びと植え付け・施肥・潅水
                                        
 平成31年1月22日(火)    元八日市南高校教諭
     松原治夫先生 
 
 ダンボールコンポストについて
 
 〇ダンボールの中身は、「もみ殻燻炭」を箱の9割程度入っている。
 〇置き場所は、雨にかからない場所で、ビールケースの上に置くとよい。(流しの横などに)
 〇箱の中には、専用のステンレス(錆びないため)製の移植ゴテを入れてよく混ぜるとよい。
 〇残飯の水分などで穴が開いたら、別の箱に入れなおそう。
 〇残飯を入れても量は増えないので、毎日1kgを目安に入れ、3ヵ月入れたら、そこから3か月(長いほうが良い)
  は熟成する。熟成期間は、週1回撹拌と水分補給のみ。  
 
 
 間違えない苗木選び          (p.10~)

 〇苗木は
接ぎ木がよい。
 〇スペースがないときは大きくならない
矮性台木(わいせい)が管理しやすい。
 〇植え付けは、落葉果樹は休眠期(11~12月)さらに2月ごろのほうが安全。
 〇見分け方は、黒ポットの1年物を。枝が出ていたら、2年目以降の苗。ポットの中の根にも注目
 〇実がついているものは、実をとって植え付ける。(木を充実させるため) 
 〇1品種では実がつかない果樹がある。(キウイの雄雌、サクランボなど)
 〇
ブルーベリーは、酸性土壌を好むので、ピートモスを入れるとよい。
 
  果樹が好む環境づくり            (p.12~)

 〇日当たり、風通し、排水を考える。鉢底石(発泡スチロールでもよい)
 〇定期的に苦土石灰を入れる。
 〇日よけ、かさがけをするが、糖度を上げるためにはネットで対応することが多い。
 
  
  しっかり根ずく植え付け     (p.14~)
 
 〇根の水揚げはあまりしない。
 〇ポットの中と植え付ける土の湿度を同じにする。
 〇腐葉土+牛ふん、油かす等々も混ぜる。
 〇水鉢(水をためるため)を掘る。接ぎ木部分が地上に出るように。
 〇支柱、誘引をし、先端を切り返す。
 〇柑橘類は、盛り土をし、乾燥を防ぐ。
  

  鉢植えの植え付け     (p.16~)
 
 〇赤玉土と腐葉土を1:1の割合で(ブルーベリーはピートモスを)
 〇鉢のサイズは、30リットルが良い。(管理が楽、肥料も多いなど)
 〇鉢上げ、根切をすると根詰まりがない。
 〇時期は休眠中の1・2月、柑橘類は2・3月、

 
 肥料と水の与え方     (p.18~)

 〇三大要素は、窒素(葉や枝の生育)、リン酸(花芽や果樹の付き)、カリ(根を太らせる)
 〇礼肥は、すぐにやるほうが良い。(樹勢をのため即効性のものが良い。)
 〇庭植えの肥料(剪定時)は、枝葉の広がりの下に30~40Cm、深さ30Cmのたい肥溝を掘り、化学肥料をまく。
 〇水やりは、例えば10リットルやるとすると、3ℓ-3ℓ-4ℓというように間をあけてやると底までしみる。
 〇ぼかし肥料もサツキに有効である。
 
 剪定のポイント          (p.22~)

 〇間引きと切り返しの剪定方法があり、木を育てるためには2月頃やり、元肥も施肥する。
 〇1年目の棒木から2~3年目に3~5本の主枝候補を間引き、4年目には3本ほどに絞り、残した主枝を切り返す。
 〇それ以降でさらに主枝を減らし、背を低くするほうが良い。

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