レイカディア大学米原校 40期園芸学科 授 業 レ ポ ー ト    2019年4月11日(木)

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3月26日

盆栽の植替え  能登川盆栽同好会
 会長 大辻敏雄
 

大辻先生宅に軽トラック数台に乗り合わせて続々到着

 
 盆栽の数々に目を奪われます
      本日のテーマは、盆栽の植替え

 1.植替えの砂の作り方

  桐生砂4:硬質赤玉4:日向土1:ピートモス1のミック
  スにします。
  盆栽はスット水が抜けるような土でないとダメです。畑
  土はダメです。
  硬質赤玉にするのは、盆栽は一端植替えすると3年そ
  ののままになる。その間、粉にならない硬質赤玉にす
  るのです。そうでないと根が張れない。

 2.盆栽の植替えー育てる5つの心を思い出しましょう。
 (1)水をやる心  (よくある失敗は水のやりすぎ)
 (2)肥料をやる心(年3回ほんの少し 3~4月、7月、9月)
 (3)剪定する心  (12月~3月)
 (4)消毒する心  (アブラムシ等の害虫にはオルトラン
              
またはスミチオンあるいはマラソン
 (5)植替する心  (植替えは3~4年で)
 
   
 肥料はほんの少しでよい。おすすめの肥料は、「グリーンキ
ング」(N:P:K 6-5-2)5kgで3,500円。一袋あれば一生
いける。数人で1袋購入するのがおすすめ。もう一つは「まる
やま1号」(N:P:K 6-4-3)2,800円は粒状になっている
。パラパラまくだけでよいのでおすすめ。1,250粒入り。
(※東近江市近隣では、グリーンキングはカワシマ種苗店、まるやま1号は篠原肥料店で購入可能とのことです。)
 
梅の植替えの実演 
   

 寄せ植えの梅を植替えします。
根の土を掻きだします。

   
中央に穴の開いた浅い鉢を用意し網をアルミ針金で固定。次に、梅全体を固定するために鉢裏の両脇の穴からアルミ針金を出しておきます。盆栽用の鉢を用意すること。
   
梅が大きくなりすぎないよう剪定し、根も広げます。
鉢中央に、山状に砂を入れ、梅の根がこれを抱きか
かえるように配置するのがコツです。
   
アルミ針金で固定し完成です。
松、笹の植替えの実演 
   続いて、松(五葉松)の植替えです。

松の根は細長いので少し整理し、安定させるために
軽石に巻きつけるようにして固定します。根は軽石に含まれる水分を吸収します。
 

(五葉松)の植替え完成です。なお、植替えの適期は3月上旬から4月上旬です。松については4月上旬がベストです。

 

次は、竹の器に笹を植替えします。葉を剪定し、根を広げて植替えします。竹器の中央にそれなりに穴を開けて網を敷く。小さな穴は水はけが悪くダメです。
   
 植替え完成。
コケ球の作り方 
   
 コケ球を知っていますか?コケ球(コケだま)を
つくります。

 ケト土をもちの皮のように広げて苗木をつつみ、
そしてコケを全面にかぶせて、木綿の太い黒糸を縦
にぐるぐると巻きつけてコケ球をつくります。水やりすれば7月頃にコケが乗ってきます。コケ球の底は平にします。黒糸はケト土に埋めるようにします。

 水やりを忘れないようにしなければなりませんが、
旅行などで不在の時は、小皿に水を張り、その上に
コケ球を置いてておけば安心です。コケが水を吸い
上げてくれます。
   
 ただし、コケ球は2~3年しかもちません。長く育てるためには、鉢を大きくして植替えする必要があります。
適期に植替えします。巻くコケは岩ゴケが良い。背の高いコケはふさわしくない。

 紅葉、銀杏、ハゼ、南天、松もコケ球にできます。
松竹梅風に南天と笹をコケ球にするのもいいですね。

  いやもう、大辻先生の一挙手一投足から
目が離せません。
流木を器にした盆栽づくり実演 
   
   
流木の内に、縄をまるく釘でとめ、この縄をケト土で覆って堤防のようにします。これにミックスした砂をいれて今回はハゼの実をたっぷりとまきました。

ハゼは秋に紅葉するので美しい。
 
植替えしたら水をタップリと与えましょう。 
イチジクの一文字植え 
 1年で2mも枝が伸びます。
イチジクは、病気が少なく徐々に実をつけるのでおすすめです。
 

大辻先生の一文字植えの畑を見学しました。
 

枝を横に伸ばす時には布を巻いて徐々に曲げて伸ばしていきます。
 

枝元から1芽残して切りおとします。
 縦に植えた場合も枝元より1芽残して切り落とします。
1.イチジクの剪定は、葉が全部落ちてから
  (12月下旬~3月上旬)
2.柿、梨、リンゴ、ブドウ等すべての果樹の剪定も同じ時期
 
肥料は鶏ふん、骨粉、油粕を標準する。収穫(7月上旬)する4週間前に魚粉をやると実が蜜のように甘くなります。
 大辻先生から文化祭に向けての数々やアドバイスやアイデアをいただき、メンバー一同学ぶことの多かった一日
でした。帰り際には先生の育てられた銀杏の苗木、大根・ワケギなど野菜もいただき感謝の一日でもありました。
   
 大辻先生の本格的な盆栽のオンパレードに圧倒されます。  大辻先生の家庭菜園コーナーです。 
 


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