日付 | 曜日 | テーマ | 講師 |
---|---|---|---|
11月20日 |
火曜日 | 造園の基本(午前)/課題学習の対応(午後) | 北村正隆 先生 |
造園の基本のいろはは、制約を受けることから始まる。 |
|
現場の断面を想像できるか。この癖をつける。光がどうあたり、水がどう流れ、樹木の根がどう張るか、を考える。 |
|
|
|
大木が台風で倒れた事例 |
|
スケールの大きな伐採で、15トンのクレーン車を使った事例 |
|
アメリカでの造園事例が面白いかもしれない。 | |
これはアメリカでの事例だが、先ず、使用できる石を並べることから始まった。 |
|
中心を決めるために、築山を作っている 。 |
|
運ばれてきた柱状の石は”形が良すぎる!?”ものだった。 |
|
|
|
使用できる石で中心部分を組み立てしているところ。 |
|
玄宮園の事例 |
|
午後からは、各班の取り組む地域課題学習への対応についてのアドバイス これは、日野町の事例で、地域住民が一緒になって藤棚を作ることを決めた時の説明会の写真である。ボランティアであっても責任がある。何をしようとするか事前に詳しく説明できるようであってほしい。 |
|
スケッチで具体的に何をやるか説明できるようにする。例えば、庭石が隠れてしまっている場合は石が見えるまでとか、クロガネモチ・サザンカなどの木の高さを止めるとか、生垣はどうするかとかである。一番良いのは図面を書くこと。図面が描ければ、仕事の7~8割をしていることになる。共通認識をもってもらうこと。図面は実際との10cmまでの誤差でおさめる。1mも違ったら大違いである。 |
|
この庭は登場人物が多いので何を中心にするか整理する必要がある。右奥背後に大きな杉の木があるので、 |
|
藤の剪定は、ブドウと同じ剪定である。棚に対して、藤は一本で棚の上には上図のように一本の軸の枝が広がるだけである。軸は何本もあるものではない。一本の軸にする。また、藤の房については、房に綺麗な花を咲かせるだけの栄養がいくように、房の下半分を剪定する。 |
|
モミジは、最終的に枝が横に伸びて安定し、その下に懐ができるように剪定する。枝が先に先に細く伸びる剪定を する。周囲に芝生があると土が硬くなり、木は弱るので注意する。 造園には種々の木のバランスを考える。この木を植えたら、他の木が邪魔になることがある。また、木は一直線にはあまり植えない。さらに、早い段階で、例えば5Mの高さで止めるのかどうかによって剪定の仕方も変わってくる。日本庭園の飛び石の配置は、女性が着物を着て歩いて裾が広がらずに歩けるよう握りこぶし一つの間隔でに配置されている。つまり、造園には、植栽の考え方、人の動き、目線が重要になる。 |
|
剪定について初めての講義で教えていただいた「元にもどす。何年前に戻すか。1年前、2年前に戻すかどうかを考える」を基本とし、現場環境での植栽を考え、人の動き、目線も考慮することが造園の基本になる。 | |
余談ながら |
|
いろはモミジが美しく紅葉してきました。光のあたる外側から紅葉し始めます。 |
|
クスの木に黒い実がついています。 |
|
さて、本日の講義では、HPに記載できないくらい多くの事例についての言及がありました。造園、剪定の奥の深さを学び、皆さんお疲れ様でした。最後に本日の講義とは直接関係ありませんが、本日の昼休みに撮影した写真を2枚を載せました。癒しと新たな意欲につながれば幸いです。 |