2019年07月11日(木)発行 |
日付 | 曜日 | テーマ | 講師 | ||
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6月18日 |
火 | 盆栽の育て方と増やし方 | 能登川盆栽同好会 会長 大辻敏雄 先生 |
本日は、さし芽(さし木)の仕方です。紫陽花だけでな く、グミやブルーベリーもありますので、持って帰って もらいます。 「しかし、生臭い?手ではなく、清い手?でないと困り ます。」と大辻先生流の冗談が次々に飛び出しました。 |
さし芽のポイントは、10cmくらいの枝を切って、さらに 葉が2枚程度残るように切ります。これは、水を吸いあ げる力が小さくなるのでそれに合わせて葉の面積を小 さくしてやります。本には斜めに切って断面積を大きく とありますが、私は水や養分が通る形成層が大事だと 思っているので、形成層に対して垂直に切っています。 |
やってみましょう。 葉2枚程度にします。 切断面には、発根剤のルートンをチョコンとつけて白く なればよろしい。 鹿沼土を鉢に入れて挿してください。鹿沼土を使うのは 保湿性がよいためです。赤玉土もそうです。細粒をつか ってください。大事なことは、さし芽をしたら毎日水をやる ことです。 |
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真夏以外であればさし芽できますが、今がさし芽に一番良 い時期です。 置く場所は、”雨があたる日蔭”に置くのが良い。 グミ、ブルーベリー、紫陽花、イチジクなどいろいろ楽しみ ながらチャレンジしてください。チャレンジするとボケません |
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さし穂づくりに興味深々 |
切った枝からさし穂ができました |
良いさし穂はどれ? |
挿し穂 |
盆栽の欠点は毎日水やりが必要なこと。しかし旅行 などで不在する時の対処として、下に平皿を敷いて、 こぼれない程度に皿に水を入れておく方法があります。 |
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とり木をやってみましょう |
芽を出させようとする箇所の形成層に上下に ハサミ回して切り込み入れ、一部剥ぎ取ります。 |
切り取った箇所に湿らせた水ゴケを巻きます。 |
保湿のために、ビニールを巻いて上下をヒモで縛ります。 上をやや緩くしておいて、時々水を補給します。 根がでてくるまで4~5か月ほどの辛抱 |
松を大きくしない剪定のお話もありました 6月20日~7月7日までに新しい芽をすべて切る |
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とり木、大辻先生のおすすめはイチジク、ブドウでした 育てやすいからです。その他、マユミ、サルスベリ、ピラ カンサス、ヒメザクロ、クチナシ、バラなどのさし芽の話も でていました。さらに、五葉松に黒松を接ぎ木したものや 根上がり松も紹介いただきました。 実ザンショ、一口グミ、グミ、紫陽花各種、ブル ーベリー、香丁木のさし穂を持ち帰り、各自で挿し芽する ことになりました。果たしてその結果は如何に・・・・。 大辻先生語録 「好きな言葉は、いつまでもお元気で。いつもあなたを思 っています。」 「これから20年間、皆さん全員が一つの家族になって 日々楽しんでほしい」 大辻先生の先輩としての暖かいお言葉でした。 |
大辻先生の作品の数々 |
講義の回数こそ多くありませんでしたが、私達の盆栽への関心を間違いなく高めていただきました。 全力投球でユーモアたっぷりの講義にはいつも感服し感謝しておりました。 「道楽ではダメだ。極道にならないと道は究められない」と笑いながら言われた言葉は、大辻先生らしい 40年以上の盆栽・園芸経験を踏まえた強烈なメッセージでした。 ここに園芸学科40期生一同心より感謝申し上げます。 |