レイカディア大学米原校 40期園芸学科 授 業 レ ポ ー ト    2018年02月09日(金)発行

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 1月30日 火  おいしい果実の育て方
苗選び・植え付け・施肥・灌水 
 松 原 治 夫 先生
1.元肥・堆肥(冬期の準備・仕事)

 ・有機物の投入、鋤き込み
   (落ち葉・牛糞・鶏糞・骨粉)
 ・化成肥料・・・掘りあげた土に混ぜて戻す。
  *もみ殻、油かすなど生のまま入れると
    これを分解するため肥料分を使う。生は入れない。
 ・枝の先端までは根が伸びている。
 ① 周りに溝を掘る(1年目・2年目)
 ② 四隅に穴を掘る方法もある。          
                        
 ・握ってくだける土を作る。
 ・生育が良くなる
 ・実がよくつく。
 ・病気に強い木・元気な木になる。

 
2.枝の名称と剪定

 ・主幹→主枝→亜主枝→側枝→結果枝
 ・結果枝は果実のなる枝の総称
  (長さによって長果枝・中果枝・短果枝)
 ・発育枝(徒長枝)養分使う、太くじゃまな枝
  1年枝のうち果実をつけない枝

 ・隔年結果を防ぐために冬場の剪定をする。
  ①間引き剪定(じゃまな枝を取る)
  ②切り戻し剪定(先をつまむ)
 ・剪定で枝を少なくする。
  →大きな実がつく。毎年一定の数量をつける。
 ・みかん・ゆず・キンカンなど柑橘類は常緑なので
  向こう側が見える程度。
                2~3月が適期。

 ※夏期剪定は、かげになる枝を取る。
 ・切り口には、木工ボンドやトップジンを使う。
 ・切り口にかさぶたを作る。
  ボンドをつけると速く修復する。

○花芽(生長して花になる芽の総称)
   純正花芽(生長して花だけが生じる芽)
   混合花芽(生長して枝葉と花を生じる芽) 

     葉芽(枝や葉が伸びる芽)
       ※ブルーベリーや梅がこれらを見やすい。

○ジャガイモ・・・茎の肥大
 サツマイモ・・・根の肥大
       (アナグマ・アライグマ・ハクビシン・タヌキに食われることもある。)
 
3.苗木選び

 ・接ぎ木苗がよい。
 
(挿し木、実生苗は弱ってくることがある。)
 ・同じ太さでつながっている。○
 ・ヒコバエが出ている×
 ・鉢底から根が出ている。   黒いもの×
                
白いもの○ の可能性あり
 ・売れ残りの苗にも掘り出し物があるかも?!
 ・枝は前後左右に伸びバランスがよい○。 
 ・
タグを読む。苗木の証明書。

 
4.肥料の3要素
 
N・・・(窒素) 葉・木を育てる。
 
P・・・(リン酸)実を育てる。
 
K・・・(カリ)根を育てる。
 
10-10-10は㎏の表示ではない。パーセント(%)の意味。
  20㎏の化学肥料なら、窒素20%、リン酸20%、カリ 20%
 野菜は10までの肥料を使う。
 ※味を追究するなら有機肥料を使う。

水やり(ポットなえを植えるとき)
 ①植え付ける穴にたっぷり水をやる。
 ②ポットなえを水につける。
 ③穴の水が引いたらポット苗を取り出し植える。
 ④水は一度にたくさんやらずに3回に分けてやる。
   (例:15秒なら5秒を3回にする)
 ⑤土の様子を見て、1週間やらなくてもいいときがある。

 
5.鉢あげと鉢替え

 ・ポットの大きさは、30L→60L→80Lへ
 ・60Lの鉢なら5年間は大丈夫。
 ・何もしなくていいが土を入れる。
 ・ドリルで穴を開ける(根を切る)

 

○赤玉土(大・中・小)中が活用範囲が広い。
  排水・通気に優れた万能土
  鉢植え土として培養土5~6、赤玉土(4~5)、川砂(0.5~1)
 

 参考文献  :  「おいしい果実の育て方 」  西東社  小林幹夫監修  
                            1章 果実栽培の基礎知識を中心に学習しました。

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