2018年08月30日(木)発行 |
日付 | 曜日 | テーマ | 講師 |
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2018年8月28日 | 火 | ガーデニング 花の種蒔き実習 |
滋賀県立農業大学校講師・樹木医 南 敏孝 先生 |
皆さん、今日は秋蒔きの6種類の種蒔きをします。種袋が小さいように思いますが、1mlに1000粒~2000粒入っているのです。サカタのタネのPRIMAX(プライマックス)とは、発芽率が向上する処理(発芽速度、発芽温度、休眠の覚醒)つまりプライミング処理がされているものです。休眠打破のために、(1)低温貯蔵しておくこと(例えばパンジーなら5度Cで貯蔵する)や(2)硬実に傷あるいは硫酸処理することで発芽しやすくするのです。 |
パンジーもビオラも 発芽温度20度C前後 発芽日数 7-10日と同じです。
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左: ダスティミラー シルバーダスト 発芽温度20度C 発芽日数15~20日 右: デージー エトナ混合 発芽温度20度C 発芽日数7日 (注) デージーは好光性種子なので覆土はしない。 |
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種子の発芽三条件 1 温度(と微気象) 本日は、秋まきのもので15~20度Cが発芽適温のもの。だいたい9月中旬の彼岸花が咲くころが地中温度が適温になる。野菜ならカブや白菜の種蒔きも同じ頃。 厳密に言えば、地上30cmの気温が大事で”微気象”という。 パンジーとビオラは同じで発芽温度は20度C前後で発芽日数は7~10日。生育温度は5~20度C。比較的寒さに強いが本格的な冬が来る前に体をつくって11月に咲かせる。生育には午前は陽があたるが午後には日蔭になる箇所がよい。 種子の厚さの3倍の深さに蒔き覆土する。ただし、デージーは好光性種子なので覆土はしない。 2 水分 3 酸素 が適度にあることも必要で、そのためには土づくりが大事になる。本日は、そのために含水セル培養土を用いる。 潅水した培養土に種蒔きしたら濡れた新聞紙を上に敷いておいて、発芽したらこれを取りのぞきゆるやかに水をやる。10日間毎日観察すること。 |
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200穴セルトレイ |
含水セル培土 ※ピートモス中心 |
バーミキュライト(種子が被る程度に) ※ひる石を焼いたもの |
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セルトレイがないときは、すじまき、つまり種子の厚みの3倍の深さのすじをつくって蒔きました。 | 昔は、播種用土を手作りした。パーライト、ピートモス、もみがら、燻炭などでつくったりしました。燻炭や炭は経験的に良い。 | セルからポットに移す時には、下のような緩効性肥料をポットに2~3粒入れます。 | ||||
緩効性肥料 |
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本日は、セルトレイに含水セル培土をつめて、6種の種子、覆土用のバーミキュライトそして緩効性肥料をそれぞれもちかえって蒔き、後日にその発芽率を報告することになった。果たして発芽率は? |
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用土の消毒方法について 1 薬を用いて消毒。クロール、ピクリンを使用 2 焼土による消毒。鉄板の上で土を焼く。古い電子レンジがあればこれで土を焼く方法もある。 3 温水70度~80度Cで消毒。 ネマトーダ菌は48度C,糸状菌は60度C、ウィルスは70度C、その他雑菌も80度Cで死ぬことが実験で確かめられている。※夏ならば、温室ハウスのマルチに水をいれてふたたび覆い、ハウスの出入口も密封して太陽熱で殺菌する方法。 |
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本日はお疲れ様でした。 |