レイカディア大学米原校 40期園芸学科 授 業 レ ポ ー ト    2018年04月24日(火)発行

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日付   曜日  テーマ  講師
4月17日 火   午前:玄宮園・楽々園、 午後:平田川の桜通り 午前 樹木医  北村正隆
午後 樹木医  川﨑昭重

午前 郷土の庭園鑑賞(彦根城玄宮園・楽々園)

北村講師の詳細な説明が始まる これが元の玄宮園(水田がある) 案内板の後ろにトベラ

・庭園は良いとこどりをするのが原則
・10m歩くと庭の景色が変わる。
・どの位置にあるかを想像して庭を造る
明るいところから暗いところへ入ることを
”想像”できるか。築山をどうつくるか。
・”間(ま)”をつくって遠近感をつくる。
・庭はびわ湖の泥を浚渫して造られた。
”自分が気に入ったものがあれば、それ
はなぜか?その要素を見出して大事に
してほしい。”(北村講師)
復旧された水田 水面は本来もっと高いはず
茶席 彦根城(本来は城には木があって見えない) 100数十年のタブの木


楽々園にはそれぞれ変化をつけた
多様な建物がある

枯山水の庭(楽々園の庭は別物)

 午後:桜並木の見学と管理について(平田川桜通り)

 川﨑講師はレイカディア大学で果樹野菜
講師もされていた。現在、平田川桜の会
のリーダー役を務められ、荒地から後世に
残るものをと平田川両岸に10数年をかけ
て桜通りをつくった体験談を語っていただ
いた。
 
 桜の木のオーナーは3千円、管理費年1
千円を負担し、彦根市、日本花の会、日本
桜の会等の支援も受けて、彦根市景観第
1号、日本桜の会より緑化功労賞など受賞
 
 
 桜の種類はこんなにあったのかと教えてく
れる平田川桜通り。それぞれに品種名の札
がつけられています。例えば、大阪造幣局の
八重桜は松月ですが、ここにもあります。所
々に川柳の札もありニヤリとさせてくれます。

 川﨑講師からいただいた「10年の歩み」桜
図鑑にそれぞれの品種が紹介されています。

桜花色は必ずしも”桜色”とは限らない。
ウコン、御衣黄もある。
川﨑講師の挑戦は続いています。

 平田川の蛇行を生かす。花の時期は鯉の
産卵の時期で、鯉の泳ぐ姿がありました。桜
の木の足元には、岐阜県バラ園にもあるワイ
ルドフラワーが植えられています。

他方、苦労もあります。
   
オーナーの手抜き管理や除草剤散布で枯れた
事例もあるとのこと。
 害虫では、葉の汁をすするイラガ(7月頃)
 、モンクロシャチホコ(桜毛虫)(8月9月)、
幹をかじりヤニの原因となるコスカシバ被害。
病気では、てんぐ巣病。カビの一種で
空気感染。花が咲かず、放置すれば枯
れ死する。病巣部を切除する。 


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