校外学習「現地研修」         藤居本家の酒蔵見学  
 

 1831年(天保2年)に創業。新嘗祭のご新酒を宮中に献上されている造り酒屋。愛知川の伏流水と地元産の酒造好適
米を使い、能登杜氏が技術も粋を尽くして酒造りをされている。店舗に入るなり大きな欅の丸柱には圧倒させられまし
た。しかも総ヒノキ造りの立派な店舗は当家前主の藤居静子さんの設計によるもので、スケールの大きさには驚かされ
ました。現蔵元の藤居鐵也氏の案内により大正時代からの歴史ある「東蔵」(国の重要有形文化財指定)では今までに
見たこともない大きな酒樽が多く置き並べられ、尺貫法からメートル法に変更になった時の酒樽は歴史の重みを感じま
した。見た目同じよう樽には、微妙にその容積がそれぞれ異なる数字が示され、酒税の厳しさをを思い知る機会
でもあ
りました。
 滋賀県認証環境こだわり農産物、酒造好適米「滋賀渡船六号」という幻の酒米は稲穂の長さが160cm近くもあり、収
穫量も極端に少なく、酒米の「玉栄」と並んで稲穂が展示されており、長さの違いを肌で感じることができました。また蔵
の中では実際に酒蔵に湧く美味しい仕込み水を頂くこともできました。

 
校外学習「現地研修」     農業組合法人内野営農組合マンゴ-栽培見学  

 内野営農組合代表理事の仙波謙三氏より詳しく組合についての説明をうけました。組合の理念として、『消費者にとって安全で安心な農産物を安定的に生産し、併せて、琵琶湖とそれを取り巻く田園を良好に保全し、町民・農家にとって心の安らぎと健康の増進につながるよう、農業・農村が持っている多面的機能の維持増進と環境にこだわった農業を推進する。』この理念に沿って水稲の直播(人手対策と作期分散)、花菜栽培(女性パワーによる活性化)、安土信長ねぎの栽培など収益重視を目標に、そのためには技術力を生かし、知恵と工夫と熱意をもって取り組まれている。
 平成22年からはマンゴーのハウス栽培に取り組まれ、平成29年度には樹本数81本、収穫数2699個と順調な売り上げ推移をなされている。
 特にグローバルGAP認証(=農業現場における継続的な改善活動=)を取得され、安心安全で心豊かな暮らしができ、経済的にも活力ある地域、思いやりのある三方よしの集落営農を目指されているところに感銘を受けました。

 
 
 
     
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