学習のまとめとして、自分の身近な生活の中で民俗学的な項目を取り上げ、調査し学習のまとめとして
全員が発表しました。発表形式は生徒が各々発表形式でした。
発表のテーマ | 内 容 | 発表者 |
算盤(そろばん)の歴史 | 算盤の歴史と種類 | T氏 |
川道神事(おこない) | おこないの神事と伝承 | N氏 |
謄写版とその活用 | 謄写版の歴史と活用 | N氏 |
風鈴 | 風鈴の歴史 | N氏 |
竹細工と桶 | 竹の歴史と技術伝承 | M氏 |
鮒ずしについて | 鮒ずしの作り方と歴史 | M氏 |
村社の由来と伝承 | 由来と伝承 | K氏 |
「北越雪譜 」に見る越後縮 | 縮の歴史と技術伝承 | S氏 |
電話器の歴史 | 電話器の歴史 | S氏 |
農林業などに使う道具の変遷他 | 近代の林業道具と明治~昭和の道具 | T氏 |
昔懐かしい謄写版で私たちはガリ版の愛称でよく使いました 発表のN氏
風鈴と題して パワーポイントで説明 発表のN氏
発表資料に目を通す粕渕先生 生徒の発表を聞く生徒
6月から始まった農学を学ぶも 8月 23日最終発表日になりました。3ヶ月にわたる授業で多くを学びました。
学んだ中から民俗学と題して自分の身近な課題を調査研究し発表となりました。各生徒が独自の課題にて
取組み発表となり、毎回ですが生徒が色々のスタイルでの発表でした。
古きを大切にし、先人のいとなみを肌で感じ、多くの資料をみせていただきました。
粕渕先生 感謝、 感謝、ありがどうございました。
|
定例となった先生を囲みの昼食会も和やか雰囲気の中、終りました。いつもながら選択講座は楽しみでもあり、
不安を抱えながらのスタートですが、授業が進むと先生のペースに巻き込まれ楽しく終わります。
次回から2学年の新しい課題となり、新入生を迎えての授業となります。
アッという間の一年間でしたが、新しい課題に向け挑戦が始まります。
今回の選択講座は民俗学の中で特に農業のかかわる農書・民俗資料を中心に学習した。特に私たちが幼少時代体験した
事柄を思い出す生活の道具など、中世・近世時代の生活にかかわる懐かしい授業の場であった。
特に粕淵先生は古文書・道具のコレクターで数多く懐かしい品をみせていただき、先人の知恵を知る絶好の機会でした。
校外学習として米原市春照にある伊吹山文化資料館で授業を受けた。ちょうど伊吹山を目の前した春照は旧伊吹町の行政
の中心地で、高原風の雰囲気がする場所に資料館はある。
伊吹山文化資料館の一部を紹介し、縄文時代から近世時代までの人々のいとなみを紹介します。
懐かしい勝手元のふどさん(かまど)と蒸しセイロと焚物 | 伊吹山文化資料館 伊吹山文化資料館は伊吹の歴史と文化の源泉で あり、その雄大な自然は学術研究の宝庫です。 伊吹山とのかかわりをぬきにして伊吹地域を語る ことはできません。 この資料館は、伊吹山に関連する自然・考古・歴 史・民俗などの資料と、山麓にくらした人々が必要 に応じて生みだした生活用品。伊吹山地の恵みを 生活の糧にするために使われてきた生産用具を 展示しています。(パンフレットより引用) 資料館には私たちが忘れていた懐かしい用具や 生活道具の展示があり、50年以上前にタイムス リップした思いでした。 縄文土器から近世時代までの展示品で詳細に紹 介していた。 |
伊吹山周辺から縄文時代の土器が出土しており、古い時代より人々が住んでいたとみられる。
かめを利用した埋葬土器 生活用のかめや壺
明治から昭和時代の食文化を昔懐かしい道具で紹介している。言葉は無用 !! 私たち昭和の人間には懐かしさのみ。
懐かしい風呂 ざる・かご・鉢 レンジ戸 餅つきうすと粉引きうす
生活文化の道具や生活環境を再現し、特に伊吹山の自然から生まれた薬草など多くが紹介されている。
粕渕先生が生活品を詳しく説明 昭和の台所と生活風景 測り用道具 懐かしいはかり色々
明治時代には蚕による養蚕が盛んにおこなわれ近代日本の第一産業として成長。海外との輸出品として繁栄した。
伊吹山地方をはじめ湖北地方でも養蚕が多くおこなわれ貴重な産業であった。
蚕さんの繭床 (なつかしい道具)わら製 蚕さんの養蚕道具 蚕の毛羽取機
昔懐かしい稲わらを使用の「むしろ織機」。 私が小さい頃、隣のおじいさんが農小屋で冬仕事としている姿を思い出す。
とても懐かしく、スキ・ほり道具にも先人の手の跡が残る場所でした。
わらを利用したむしろ織機 春の田耕作道具(スキ クワ)
すべての道具が木材か竹製で、先人が知恵と努力で作り上げている。私も田植えの経験があり、
家族総出の田植えが頭をよぎる。
田植え用枠回し・人力草とり機 もみ唐箕・足踏み脱穀機
伊吹山文化資料館の校外学習(農学を学ぶ) では、私たち昭和時代の人間にはたいへん懐 かしい授業でした。自分の父親・母親が育てて くれた文化がありました。 忘れかけていた幼少時代の思い出が目の前に ありました。 粕渕先生から教授は失われつつある文化の継 承に危惧したものであり、子供・孫に伝えたいと 考える授業だった。 私たち生徒も賞味期限切れに近い年代になり あらためて先人の文化に触れた思いです。 |
粕渕先生と北近江文化学科 38期生 (展示スペースにて) |
彦根城中堀の外に滋賀大学があり、中に経済学部附属資料館がある。この資料館には多数の文化財が保管され、一部が
展示されている。
重要文化財に指定されている古文書・古記録をはじめ、近現代期の近江商人系企業史料も多く保管されている。
滋賀大学経済学部附属資料館の全景 | 大学も夏休み期間中なのかひっそりとした校内 でした。 |
伊吹山文化資料館とは展示品も異なり、中山道で学んだ赤玉神教丸看板や伊吹艾看板があった。 粕渕先生特製の五合升
昭和 13年に彦根高等商業学校の同窓会館として建てられ、この建物も国の登録有形文化財に
登録されています。
年代が古いが現代建築にも引けをとらないモダンな建物でした。
陵水会館全景(登録有形文化財)と指定する表示板
滋賀大学は彦根城の三重櫓が中堀をはさみ目の前に見える位置にあります。表御門からすると反対側にあり、
普段はあまりみないこともあり、別の彦根城の風景です。
滋賀大学からみる三重櫓 滋賀大学キャンパス
滋賀大学経済学部附属資料館には数多くの収蔵資料が保管されており、重要文化財に指定されている中世史料や
滋賀県下の近世・近代史料(近江商人、村方・町方文書)を収蔵し、近現代期の近江商人系企業史料も収集している。
現在も古文書を解読作業が行われているとのこと。
たいへん奥の深い史料館でした。