レイカディア大学
米原校
園芸学科36期生
情報委員会4編集
H26年12月28日
授業日:H26年12月16日
講師:南 敏孝 先生
正月も間近になった今回の選択科目は新年を祝うめでたい
「松竹梅の寄せ植え」がテーマとして取り上げられ、課題実習が
ありました。午前中に素材の内容や、配置構想、寄せ植えの手順、
鑑賞期の手入れや、鑑賞後の手入れ等ポイントを教えて頂き、
スライドで実際の多数の事例を又、午後より実習を行いました。
素材の用意
ウメ
百花に先駆けて花をつける。冬の花木の代表、
香気が良い。冬至梅、寒紅梅、紅千鳥など
早咲きのものが良い
マツ・
ナンテン・シマザサ・ヤブコウジ
松樹千年の緑、長寿の木、神の宿る木と
して主木とする。
クロマツ、ニシキマツ、ゴヨウマツ
タマリュウ・トウロウ
常緑の葉で作品を引き立てる
鉢
浅鉢の小判型、長方形など。初めて寄せ植えを
行う人はやや深めの鉢がやりやすい
石
寄せ植えの点景物で大1石、小2石など
奇数が基本。凹凸のあるものが良い。
山石、川石、溶岩
化粧砂・用土
築山風、盆景風など寄せ植えの海を
表現する。寒水石(白)4mm(1分2厘)
が良い
寄せ植え手順とポイント
◆構想を練り配置を
決める
・素材の中から主となるべきものを順次、仮に並べて
おおよその形を考える。その時、不等辺三角形の構成で。
(自宅の置き場を考えて左勝手か右勝手にするを決める)
・中心となるマツの位置、向き、鉢の中での高さを決める。
(鉢の手前部分はあけておく)
・副となるウメの位置を決める
◆土を入れ他の素材を
植え付ける
・添えのササ、ナンテンを程よくあしらう。
(中心部は盛り上がり気味にする)
・ヤブコウジ、ジャノヒゲ等バランスを考えて植付する。
・石を置く。庭の築山の石のように並べる。
(石それぞれの個性を生かす)
・余白部分に培養土を入れ抑える。
(築山部分に凹凸を残す)
・その後十分灌水して落ち着かせる。
(10~15分間水ぎれを待つ)
◆仕上げ
・青ゴケをはる。
(樹木周りいっぱいに、押さえつけるようにして張り付ける)
・もう一度灌水して、コケ面を掃除する。
(鉢の汚れをふき取る)
・余白部分に化粧砂(寒水石)を敷く。
(全面には敷かず、幾分か土の見える部分( 築山)を残す。
余り厚く敷いても意味がないので、土が見えない程度にし
多少、浅敷きのところがあった方が良い)
◆鑑賞期と鑑賞後の
手入れ
(鑑賞期)
・置き場は日当たりのよい縁側が良い。乾燥しやすい部屋は
長期間置かない。
・灌水は根が十分活動できないので、水ぎれに注意する。
2日に1回、水差しやスプレーで灌水と霧をかける。
(鑑賞後)
・それぞれ素材別に鉢に植え替える。マツは、砂7、赤玉3の
用土に 植え替える。ウメは、花がらをを摘み取り、緑の
小枝を2芽位で切り詰める。ウメは川砂のみで鉢植えする。
夏は葉が巻き込む位、やや乾き気味の方が花付きが良い。
「松竹梅」とは慶事・吉祥のシンボルとして、竹・松・梅の3点を
組み合わせものの事で、日本では祝い事の席で謡われたり、
引き出物などの意匠にも使われてきた。もともとは中国の
「歳寒三友」が日本伝わったものだそうです。
~ウイキペリア フリー百科事典より~
実習の皆さん、自身(自信?)の作品を飾って恭賀新春を迎えましょう!
米原校園芸学科36期生ホームページに戻る