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花の種まき実習
(彦根キャンパスにて)
(元滋賀県立長浜農業高校 沓水 節夫先生)
レイカディア大学
彦根キャンパス
園芸科44期生
広報部会編集
更新日:令和6年3月30日

 今日は5種類の花の種をまく実習を教わりました。

◆種の種類
 5種 ①ペチュニア ②ユリウス ③百日草 ④メランポディウム ⑤日日草

『午前中の講義』

【沓水 節夫先生】

【講義風景】


【先生配布の資料】

【先生お薦めの図書】

◆花きの繁殖(種まきのこと)方法
 種子から増える繁殖方法を種子繁殖、茎や葉、株、ランナー(壱語オリヅルランの茎部分)、球根など植物体の一部から増える繁殖法を栄養繁殖といいます。       
 種子繁殖は、卵細胞と精細胞の受精により新たな個体(子)ができるため、親とは遺伝的に異なる形質をもつ子ができたり、個体間でのばらつきがあります。

◆発芽の条件


【ピートを使用する方法】
(覆土が必要のない種)

【セルトレイを使用する方法】
(トレイに一粒ずつまくと間引きの手間が省ける)


【左=覆土が必要な品種】                         【右=覆土が不要な品種】

             屋上にて、ピートとセルトレイの土にたっぷりと水を与える

【下の砕けたピートでは、ペチュニアの種が
微細なのでダメ (悪い例)】

『午後からの講義と実習』


【ペチュニアの種は極小】

【よく湿らせたピートを使用】

 ・種:ペチュニアユリウスは、発芽環境要素に光が必要とされるので、覆土の必要がない。
           →→→→→→→→「明発芽種子」まき方は、種をピートの上に乗せるだけ。


 ・種百日草メランポディウム日日草は、発芽環境要素に光を必要としないので、
  下記の手順により、セルトレイを使用して種をまく。
  ① 一穴の土を5㎜程指で押さえて、凹ませる
  ② 百日草は、一穴に種一粒を種の向きが同じ方向にまく方が、
  ③ メランポディウムと日日草は、ピンセット等を使って一粒ずつ撒く
  ④ 全ての種をまき、セルトレイに土被せを行う。被せ方は、手に土を取り、親指を上にして握り、
    下から少しずつ指を離しながら撒いていく


                   みんな真剣に黙々と種をまいていました。

【奥谷さんの ”まる ”が出たところで終了】

◆寒さ対策
 種は、20度〜25度で発芽するが、昨日(3月21日)3月下旬には珍しく、季節外れの雪が降り数センチの積雪があった。気温が20度に上がるまで、水を張る容器を準備し、容器にセルトレイを入れて水をセルトレイの半分の高さまで入れる。
続いて容器全体をビニールで覆い被せて置いて寒さ対策をしておこう。

気温が20度を超える頃には、容器の中からセルトレイを出しておいて置く。


 春への季節の装い 

限りなく透明な風に乗って 種が舞い降りて 少しずつ暖かくなる間に
  何回も雨が降る  種は競うように芽を🌱吹き出す  
陽光はしだいに強くなり 照り付けて また雨が降って 育っていく 
いろいろな色をつけた花たちが  街中を染めながら 次の季節を
運んでくれる 
普段気づかない たくさんの「素敵」が見つけられるようにと思う
まだ頼りないけれど 屋上から見える青い空の中に 目を凝らせば
花より先に 生まれたての春が見えてきた
                                (T.O)