春の家庭菜園 土つくり・植え付け準備(実習) (松原 治夫 先生) |
レイカディア大学 彦根キャンパス 園芸科44期生 広報部会編集 更新日:令和5年4月9日 |
わーい! 今日は初めての畑実習! わくわくが止まらない! | ||||||||
【午前】 今日は、米原の文化産業交流会館の近くに、レイカディア大学のOB32期、草川さんが所有されている畑を借りて菜園の土つくりと植え付け準備の作業をしました。 借り畑は、川沿いの桜並木が良く見えるところにあります。その桜ははもうお花見気分になるほど開花していました。 日差しは春の陽光に包まれて暖かいというより作業をしていると少し暑く感じました。 園芸学科全員で、各班に分かれて、土つくりと春苗植え付けの準備。 ●A班は、昨期の栽培の黒マルチを取り除き、天地返し(連作障害回避)をしながら、雑草特に”最強最悪の雑草「スギナ」(杉菜)”の除草を丁寧に行いました。 以前この畑は水田だったので粘土質。 スギナの根は深く入り込んで除草に手間取りました。 それが終わると鶏糞を散布して、先ほどの黒マルチを被せて作業完了。 ●B班は、大きなプランター6個の土の入れ替え、植え付け準備を行った。 まず、プランターとプランターを設置している台を一旦横へ移動して、設置場所の下草刈りを行った。 次に、畑の空地にブルーシートを広げて、プランターを1個づつ運んで、中の土をブルーシートの上に全部ひっくり返す。 次に、苦土石灰と鶏糞ペレットを散布しながら、スコップでよくかき混ぜて土(酸度調整及び有機肥料入り)が完成。 その土を再びプランターに戻して、元の場所へ設置。 最後に全面に黒マルチをかぶせて作業完了した。 5月の植え付けまで、この状態で置いておく。 =名言= 『野菜作りは、草との戦い、病気との戦いである』 ~松原治夫 先生~ 【午後】 午後からは、文化産業交流会館の会議室で座学。 講義の内容をピックアップしてまとめました。 ●トマトの育て方について ①トマトの仕立てとわき芽取り:基本は1本仕立てにします。 全てのわき芽を小さいうち(5Cm以下の時)に、付け根から丁寧に指先でかき取る。 ②ミニトマトの仕立てとわき芽取り:ミニトマトは主枝と第1花房すぐ下のわき芽の2本仕立てにします。 それ以外のわき芽は全て畑作のトマトと同じように摘み取る。 ③誘引 :主枝が30Cm~40Cm伸びるたびに、麻ひもで支柱にゆったりと誘引して固定する。 ④摘芯について :主枝と側枝は1.8m位に伸びたところ(手の届くあたり)で摘芯する。 ⑤葉の状態と追肥 :葉は黄色くなったものから順次切除する。 株元1段目の実が大きくなりだしたら、3~4週間置きに化成肥料を与える。但し与えすぎは禁物。 育ちが悪く葉が黄色くなるのは、肥料が不足していることが考えられるので、水と追肥を行う。 ⑥収穫 :花が咲いて40~60日前後で収穫の適期となる。 ●キュウリの栽培について ①苗選び :家庭菜園ビギナーは、病害に強い接木苗を選ぶのが無難。 ②わき芽取り :株元から5~6枚までに出るわき芽と実は全て摘み取り、その上から出る子ずるを伸ばす。葉は取らない。 ③整枝 :伸ばした子ずるは本葉2枚を残して摘芯し、1~2果の実をつけるように整枝する。 ④誘引 :成長に合わせて親づるをこまめに誘引する。つるの誘引はゆったりと、痛めないように固定する。 ⑤追肥 :肥料切れしないように、2~3週間置きに化成肥料を与える。1回目は株間に、2回目は株横に。 ⑥収穫 :キュウリは実が大きくなる速度が早く、実が付きだしたら1日2回程度大きさ確認をして収穫する。 ●水やりについて ①水やりは一度に大量の水を与えず、3~4回程度に分けて行うことで、土全体に水が染み込み、根から吸収できる状態になる。 ②トマトも実がつき始めるまで水は必要です。実がついたら甘くするために水は控えます。 |
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※掲載の写真は午前中畑での実習風景及び、午後の講義風景(松原先生の熱心な講義) |
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