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いろんな果樹の剪定実習
校外学習:甲良養護学校
(元八日市南高校教員:松原 治夫先生)
レイカディア大学
彦根キャンパス
園芸科44期生
広報部会編集
更新日:令和6年1月16日

 厳しい暑さの夏にも来ました、滋賀県立甲良養護学校。夏は校庭の木々の剪定実習、今回は、体育館の裏にあるいろいろな果樹の剪定実習でした。今年卒業された園芸学科の先輩と併せて50名近くが作業をしました。
 暖かい日差しの小春日和で作業もし易かったでした。

【甲良養護学校の校長先生の挨拶】

【松原先生の挨拶と今日の取り組み課題の説明】

 午前の1時間は、松原先生からそれぞれの果樹について説明を受けました。
その後、各班に分かれて剪定の実習です。
 剪定を学習した果樹は、金柑(橘) ぶどう梨 (花梨) キウイ李(スモモ)みかんです。
・まずはキンカンから。

 今実が生っているので、今回剪定は
しないと指示がありました。

 剪定のポイントは、木の向こう側が
透けて見える程度に刈り込む。

そうすることにより風通しを良くしてあげる
ことで病虫害の防止になります。

柑橘類には「棘(とげ)」がある。

キンカンも同様、作業は慎重に。
・栗の木
日当たりの悪い枝には結実しないため、冬季剪定では不要な枝、特に徒長枝を間引き、樹の内側まで陽が当たるようにします。

・桃の木
剪定の時期は、12月中旬~2月に行います。
枝の間引きは、日当たりが良くなるよう、平行枝、内向枝。車枝、古枝を切り落とし、外向きの枝は残します。

・ぶどうの木
棚仕立ての剪定時期は、冬季は、12月~2月に行い、夏季は5月~6月に行います。
枝の間引きは、平行交差 成長の悪い枝、髭を伐採します。枝の間隔20㎝で切り返します。
注意: 芽の部分か芽と芽の中間でカット。枯れこみ防止の為、基部より1㎝程 枝を残してカットします。

・梨の木
剪定の時期は、12月~2月に行います。
枝の間引き、切り返します。
短果枝(15㎝間隔に.鋏でカット:下向き枝 基部に近い枝 同じ所から出ている枝 生姜芽)

・花梨の木
剪定の時期は、12月~2月に行います。
剪定は、木が直立性のため、変則主幹形に仕立てます。

・キウイの木
剪定の時期は、12月下旬~2月に行います。
雌木より3m以上離して雄木を植えます。
不要な枝、巻き枝、髭を間引きます。
切り返しは、タコの吸盤のような芽を7芽残してカットし、実をつけた枝、3芽残してカットします。
注意:芽と芽の中間で切り返すこと。枝のバランスを考え誘引します。

・李(スモモ)の木
剪定の時期は、冬季は12月~1月に行い、夏季は6月に行います。
剪定は、日当たりを考え 不要枝を整理して間引きます。
切り返しは、新梢先端1/3のところです。

・みかんの木
剪定の時期は、3月に行います。
剪定は、主枝 亜主枝の日当たりを考え、不要枝をカットし間引きし、主枝の先端で切り返します。
※貝殻虫(葉が黒煤で覆われていました。)

・柿の木
剪定の時期は、冬季は11月~2月に行い、夏季は6月~7月に行います。
剪定は、先ず枯れ木を取り除き。全体が大きく育っているので、他の樹木に倒れかかっている枝やまっすぐ伸びている徒長枝を切り取ります。また、同じ方向に伸びている2本の枝は、どちらかを間引きします。

・梅の木
剪定の時期は、冬季は11月~1月に行い、夏季は7月~8月に行います。
柿の木と同様に枯れ木を取り除き、内側に伸びている枝や徒長枝を間引きし、全体の樹形を整えます。

剪定方法説明風景

剪定実習風景

剪定後の風景

                               終礼風景
先生から今日の総括を
説明されました。
(T.O)