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果樹栽培の基礎
~おいしい果樹の育て方~
(元八日市南高校教員:松原治夫先生)
レイカディア大学
彦根キャンパス
園芸科44期生
広報部会編集
更新日:令和5年1月23日

 <説明>
12月7日は、園芸学科待望の「果樹栽培の基礎」講座が開かれました。
講師は教鞭をとりながら、ご自宅でも水稲をはじめ、カキ、ブドウ、イチジク、サクランボ、ブルーベリー、キウイ、イチゴ などを栽培されておられる松原治夫先生です。
おいしそうなフルーツいっぱいの食卓が目に浮かびます。

「果樹栽培の用語集」より、「あ」赤玉土、腋芽(わき芽)、「か」隔年結果、「さ」ジベレリン処理、「た」摘果、摘蕾、「は」花芽、葉芽、というように、あいうえお順に一つ一つ丁寧にお話し頂き、「これは我流だったんだ」とか「理論的だな」と理解が深まりました。
 <おいしい果樹の育て方ポイント!>
1.土づくり:培養土 + 畑土 + 赤玉土 + 腐葉土 → 養分が豊富で水はけの良い土作りが果樹栽培で最も重要
2.牛糞や堆肥は、土壌改良用として使用し、鶏糞は、肥料として使用する
3.苦土石灰(マグネシウム入り)で、野菜:pH6~7、ブルーベリー:pH5位に調整する
4.ヨウリンは実のつく準備として与え、リンサンは木を強くする目的で与える
5.有機質肥料は、味を良くする働きがある

6.接ぎ木苗を選ぶ:長く果実が収穫できる
7.早生種を選ぶ:虫がつきにくい
8.果樹は4~5年間は実をつけない(花は取ってしまう) → 木を成長させる事が重要で、5年目に実をつける
9.キウイ:巻き枝は全部切り取る、太い枝も切ってしまう
10.梨は実を9割落とす(摘果)
11.果実は葉っぱ20枚~30枚当たり1個にする
12.受粉をうまく行うには、2品種を植樹する
13.かぼちゃ:受粉が重要(混合花芽)
14.剪定は落葉後に行うのが良い
15.トップジン(木工ボンド+墨汁で代用)で切部を保護する

【果樹栽培の用語集】

【剪定ばさみ】

【剪定のこぎり】

【癒合剤】

【不要枝の種類】
※上図の出典は、「野田勝二.2010.はじめてでもできる 美味しい果樹の育て方. p117, 119.(社)家の光協会」より引用

【講師の松原先生 講義の風景】

【柿は「太秋」甘い 400から500グラム】

【イチジクはロングアラートが非常に甘い】
※掲載の写真は松原先生の講義風景