樹木管理の基本 木を診る、木を知る 剪定道具の紹介 (樹木医:北村正隆先生) |
レイカディア大学 彦根キャンパス 園芸科44期生 広報部会編集 更新日:令和5年1月23日 |
1.樹木は枝ごとに独立採算制を築いており、枝ごとに競争している 2.実をつける剪定(不要枝の除去) ①枯れ枝の除去:見た目が悪いので最優先して除去する ②徒長枝の除去:実がつきにくいうえ、他の枝の養分をうばうので基部から間引く ③交叉枝の除去:他の枝の生長を妨げるので基部から間引く ④内向枝の除去:枝の中心に向かい伸び、周囲の枝の日当たりや生長を妨げるので基部から間引く ⑤ひこばえの除去:株元から発生し、混み合う原因となるので地際から除去する ⑥車枝の除去 :同じ所から複数の枝が出ている枝は、内側に向かう枝や中心の強い枝を基部から間引く 3.剪定道具の使い方 ①剪定ばさみは、残す芽の側に切り刃(上側の刃)を入れ、受け刃(下側の小さい刃)で枝を固定して切る。 ②はさみのロックが持ち手についているタイプは、必ずロックをしまって使う。 ③のこぎりを使うときは、枝の上下両方から切り込みを入れて切り落とす。枝が裂けるため、上から一気に切り落とさない。 ④脚立は使い方を誤ると落下事故などを引き起こし危険なので、 ㋑地面を踏み固めて安定させ、踏ざんに乗って作業を行う。 ㋺斜面には立てない ㋩天板には乗らない ㋥天板をまたがない 等の注意が必要である。 |