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琵琶湖環境
~私の想い~
(滋賀県立大学教授:大久保卓也先生)
レイカディア大学
彦根キャンパス
園芸科44期生
広報部会編集
更新日:令和5年1月26日

 『 レイカディア大学は滋賀県民ならではの問題に取り組んでいます!!! 』
 <テーマ>
「琵琶湖の水環境の変遷と今後の課題 ~過去半世紀の変化を見ながら考える~」
  <説明>
先生が琵琶湖の水域環境に携われて半世紀。その長年にわたる研究から琵琶湖の水質変化や課題等々、環境保全に関する研究課題をわかりやすくお話をしていただきました。昭和52年に初めて大規模な淡水赤潮、アオコの発生を契機に人々の水質への関心が高まり、昭和54年には琵琶湖富栄養化防止条例が施行されました。琵琶湖の水質形成のメカニズムの分析により、滋賀県の彦根の気温長期変化、県の人口増加。県による琵琶湖総合開発事業。先生たち研究者や県市町村の担当者、農漁工業者の関係者、そして滋賀県民が一体となって琵琶湖の水を、美しくする努力を続けることにより全国にも広がりました。
 皮肉にも美しくなった水質は、日本の沿岸海域、湖沼に新しい問題が発生しました。
富栄養化→貧栄養化という問題です。令和5年1月5日に先生に習ったことが、奇しくも令和5年1月7日の新聞一面に掲載されていました。
理解が深まりました。
琵琶湖の「保全」・「治水」・「利水」をバランスよく考えて、将来の世代に残していくことが我々使命義務だと痛感しました。

※富栄養化の弊害は、産業排水、生活排水に含まれる「窒素・リン」が過剰に琵琶湖に流入し、植物プランクトンが赤潮やアオコを発生させて、水中の酸素が減少にすることにより魚貝類が死んでしまいます。

注:図解は当日の講義資料より引用して参考に掲載。 新聞記事は2023年1月7日中日新聞の記事より引用して参考に掲載。